2014年07月21日

祈りの幕が下りる時 東野圭吾著。

《★★★》

加賀恭一郎シリーズだったのね。
まさか冒頭の夫と子供を捨てた女性が、加賀の母親だったとは・・・。
そんな過去があったのね〜。今までも、小説の中で出ていたことかもしれないけど、母親が家出してたなんて忘れてたのか・・・。

滋賀県のある施設で、無銭飲食をしようとした身元不明の老女が保護された。老女に心当たりのある職員が、東京にいる幼馴染の脚本家女性を訪ね、後日殺害されて発見される。
遺体の発見されたアパートの持ち主と、かつて加賀の母親が付き合っていた男性が同一であることが分かり、その行方を追うが、やがてホームレスの焼死体として処理された男性が、越川睦夫こと綿部俊一であると判明する。

母親が加賀の元を去ってから、その後の生活、気持ちを知っていた人物はもうこの世にいない。

滋賀県からやって来た被害者が会いに来たのは、幼馴染の女性脚本家。
警察は最初からこの女性に目をつけていたが、いったい、なにがどう繋がっているのか。

いつの間にか加賀の母親と最後に関わってた男性も、この事件に大きく繋がっていて、物語は一つにまとまっていく。
最初、女性脚本家はただの知り合いかと思ってたけど、思い切り主要人物だったのね。
しかも、加賀も、今回の事件はすべて自分に繋がっているのでは、と思う。

加賀が父親の最期に立ち会わなかったり、父子の間には厳しいものが流れていたけど、すべての謎が解けた。

私は、すっかり忘れていたので、その都度、そうかそうか、と思うだけだったけど、すべて、ここに着くためのものであるならば、東野氏はすごい!作家というのは、最初からこんな先のことまで考えて物語を書いているのか。

すごすぎる!
それほどに、すっぽりとすべてのパズルがはまった。

タイトル通り、幕が下りた、んだね。

それにしても松宮は溝端淳平だし、加賀さんは当然、阿部ちゃんが、私の頭の中を歩き回り、喋っていた。


posted by じゃじゃまま at 16:47| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月09日

ジンリキシャングリラ 山本幸久著。

《★★★》

幼い頃に母を亡くし、父と二人、父の故郷で暮らす高校生の雄大。
野球部を三日で退部になり、スーパーで先輩の珠井さんにスカウトされ、入ってしまった人力車部。
やる気のない同級生やら、やたらと威張ってる女子、漫画家を目指すクラスメイト、一年生は雄大入れてこの四人。
珠井さんに恋する雄大の、恋あり、友情あり、家族愛ありの青春物語。

それなりに面白かったのに、どのエピソードも中途半端な感じがしたのは残念。

お父さんと、亡き母の実家との確執。雄大は、人力車部の一年生四人で東京旅行のついでに会いに行き、和解してるけど、昔なにがあったのか、父はその誤解を解くことができぬままで終わったし、珠井さんとの恋も、これからってところで終わったのはいいとして。

そうそう、珠井さんとあのOBの人、福満との三角関係?っていうか、珠井さんと福満が怪しいのはなんとなく察していたけど。
だってやたらと珠井さんは福満が来るの喜んでたし、その辺ははっきりとは書かれてなくて、雄大が二人を目撃したのも、本人は見間違いか?って思ってるし、どうだか分からないけど、すっきりしないね〜。

珠井さんと別れたっぽいけど、結局なにがあってどうなったのか、あやふやで、もちろん現実的にはそんなあやふやなことってたくさんあるけど、でも、小説なんだからさ〜、その辺は小説らしくはっきりさせようよ。

中途半端な感じは否めないけど、でも、雄大と祖父母の交流や、雄大の亡き母への想いには泣いちゃったし。
やる気がなくてさぼってばかりと思っていた峰が、実は結構働き者でいい奴だったのもよかった!
威張ってばかりの女子と、伊吹君たちとの友情が芽生えた東京旅行もよかったな〜。

続編でも作るのかと思いたくなるような、未解決てんこもりだけど、どうなんだろ?



posted by じゃじゃまま at 17:23| 神奈川 ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | 山本幸久 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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