2015年05月06日

ウエンカムイの爪 熊谷達也著。

《★★★》

一気に読んでしまった。
一番読みたかった「ウエンカムイの爪」。
そう、私はヒグマの食害事件、怖いんだけど、興味があるのだ。北海道での事件やワンダーフォーゲル部の事件、数年前に起きた東北の熊が脱走して職員の女性が被害に遭った事件など。
それこそリアル鬼ごっこ。

ヒグマに遭遇して、危機一髪の瞬間、謎の女性に助けられた写真家吉本。彼は一年後、北大の、ヒグマの生態研究の取材に同行することになった。
その前にキャンプ中の大学生たちが襲われる事件が起きており、緊張感の走る中、吉本は謎の女性が研究チームの責任者と知り、調査の過程でヒグマと対峙することとなる。

読みやすさもあるけど、展開もサクサクしてて、多分ほんの数日間の出来事なんだよね。
もっともっと読みたかったけど、あっという間に終わってしまいました。

posted by じゃじゃまま at 15:34| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マスカレード・イブ 東野圭吾著。

《★★★》

「マスカレード・ホテル」をほとんど忘れてしまってるので、なんとも言えないけど、刑事の新田とホテルのフロント、山岸さんの、出会う前のそれぞれの活躍が読めて楽しかった。
この後でもう一度「マスカレード・ホテル」を読んだらまた楽しめるのかもね。

「それぞれの仮面」・・・ ホテルの宿泊客に昔の恋人がやって来た。彼からの突然の頼み。消えた女性を探して欲しい、という。元恋人の嘘、消えた女性の仮面の下の顔。どうでもいいですけどね、この女性がまんまと実業家と結婚しないように天罰が下って欲しいもんだ。

「ルーキー登場」・・・ 実業家の男性がランニング中に殺害された。通り魔なのか、それとも怨恨なのか。
残された吸殻は捜査を混乱させるためで、殺害の現場の状況からもしやこの近辺に住んでいる者では、と新田は睨む。そして実業家の妻に横恋慕する一人の男が浮上した。果たして本当の黒幕は?
これもこの女に軍配が上がるのかと悔しいね。

「仮面と覆面」・・・ 山岸のホテルに、超人気作家が宿泊することになった。熱狂的なファンが一目作家に会おうとロビーを張っている中、宿泊客のプライバシーを守るために、山岸が奮闘する。そして人気作家の仮面の下には?

「マスカレード・イブ」・・・ 大学教授が殺された。容疑者は研究のライバルであったが、彼にはアリバイがあるはずだった。
殺害された日、彼にはアリバイがあるのに、なぜかその日一緒にいた人物をどうしても言うことができない。
そもそも彼は殺害日をなぜか翌日だと信じてた節がある。実際会うことはなかったけど、山岸の推理と、新田の勘が交換殺人を導き出す。

posted by じゃじゃまま at 15:20| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

キャロリング 有川浩著。

《★★★★★》

幼い頃からの虐待で心に傷を追っている大和俊介。いつもそんな彼を見守ってくれた西山秀代のもとで働いていたが、主要取引先の連鎖倒産でクリスマスに廃業が決まってしまった。
元恋人の柊子、デザイナーのベンさん、一言多い東大出の朝倉さん。
残された日々を、社長以下四人の社員で向かう、クリスマス倒産までの思いもよらぬ事件の数々。

学童保育部門で預かっている航平が両親の離婚で心を痛めている。お父さんに戻って来て欲しいという願いから、別居中の父親の元へ母に内緒で通いつめていたら、思いもよらぬ誘拐事件に発展して、あちらもこちらもたくさんの別れや思いやりが溢れていて、泣いたりホロリとさせられたり、ページをめくる手と涙の止まらない感動作。

ベタ甘の有川氏なので、そう思って読み始めたら、冒頭からちょっと異変が?
大和が銃を突きつけられていて、絶体絶命の場面。
ところが一転して、物語はその以前からのスタートで。いつ、あの絶体絶命の場面にいくのか、ドキドキしながらも、大和と柊子がお互い好きなのに、どうしても触れて欲しくない、触れられない部分、父親からの虐待を思う時、子供の親への想いに胸が潰されそうだった。
航平は、あの日、お父さんとお母さんが喧嘩した日、自分が寝なければもしかしたら別居なんかしなかったのではないかと自分を責めている。
わたるという物語の少年に、自分の想いを乗せて書き続ける。
大人の事情なのに、子供は、もしあの時、って自分のせいにしてしまうんだな。

赤木ファイナンスの面々も、しょうもない人たちの集まりだったけど、最初から選択肢のない人生だった、という彼らにも、同情はしないけど、ヤクザの世界に身を置きながらもそれでも少しでも水面から顔を出そうとしてる辺り、頑張れ!!と言いたい。

虐待で心に傷を追った大和を、ずっと見守ってくれた秀代と亡き夫。両親の離婚で傷つきながらも受け止めた航平、優しすぎる柊子。
まさか、こんなに号泣するとは思わなかった。

しばらく忘れられない一作になりそうだ。



posted by じゃじゃまま at 15:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 有川浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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