2008年08月15日

星のひと 水森サトリ著。

≪★★★☆≫
自分の居場所はここじゃない、と今いる場所に違和感や居心地の悪さを感じている人たちの連作集。
自分は違う星から来たんだ、そう思うことで楽になろうとしている少女、はるき。そんなはるきのことが気になってついついかまってしまう草太。
誰にでも優しい人のように見えて、実は誰とも向き合っていない草太の父、草一郎。
その草一郎が初恋の人で、今はニューハーフになった耕平。耕平も叶わぬ恋に苦しんでいる。
地球人という「かりそめの体」で、いるはずもない同胞を探し続けている男の満たされぬ苦しみが、耕平を引き寄せる。
草太の家に隕石が落ち、その隕石がどうしても欲しいクラスメートの高宮。

はるきのちょっと気難しくて、草太に素直になれないところや亜子との諍い。
草太一家の離婚騒動。クラスメートの高宮と巻き込まれた喧嘩。
はるきと草太の周りにはいろいろなことが起こって、わたし的には二人の恋の行方が一番期待してたとこなんだけど、他の面々もそれぞれ問題を抱えてるんだけど、救いのラストで、どれも私は好き。

特に「ルナ」で、亜子との売り言葉に買い言葉で、ついUFOを呼べるって言ってしまったはるきに、演技で合わせてくれた草太と七海。
あの章で、ぐぐぐっと好きになった。
「でかい月だな」もストーリーよかったけど、魚の意味がなんだったんだ?的で、でも逆にそれがインパクトあったんだよね。
今回は「星」、なんとなく納得。
posted by じゃじゃまま at 00:04| 神奈川 曇り| Comment(7) | TrackBack(3) | その他 ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
月と星、天体関係がお好きなんでしょうね。
今回はSF設定も薄めで問題なく読めました(笑)。
抱えてる問題にラストは救いがあって、とてもよかったです。

記事の赤文字「きのこ」に、笑っちゃいました。
Posted by 藍色 at 2008年08月15日 02:43
藍色さんへ
あっ!「きのこ」私も笑いました。(笑)
この設定、解除できるんですよね?面倒くさくてそのままにしちゃってるんですけど。

私も、「地球人」だとしか思ってないですけど、でもはるきの自分は特別って思いたい気持ち、ゆる〜く理解できます。中学生の頃って自分のことそう思いたい時期ありました。「星のひと」よかったですね。
Posted by じゃじゃまま at 2008年08月15日 08:51
そうそう。不思議がなくてこっちの方が読みやすい。
だけど、ぐっとくる度がやや控えめでした。
この作家さんには、少年少女を書き続けて欲しいです。
そして、もっとパワーアップを期待します。
Posted by しんちゃん at 2008年08月15日 12:19
サカナも今となってはいいですけど、でもあんまり内容と繋がってなくて戸惑ってしまいましたが、今回は分かる部分もあって。
地球人じゃないとは思わないけど、いつも自分の居場所はここじゃないって・・・そういうの分かる気がします。

しんちゃんはさっちゃん駄目だったんですよね。私も最初は駄目でしたけど、だんだんと最初から愛してくれてなかった草一郎さんの方が嫌な奴に思えて・・・。(爆)
Posted by じゃじゃまま at 2008年08月15日 21:56
自分の居場所がほかにあると信じているはるきの気持ち、わかりますよね。星のひとというのは、確かに遠すぎますが。
題名からしてもっとSFなのかと思いましたが、そうではなかったですね。
人とのつながりを感じられて、いいラストでした。
Posted by at 2008年08月15日 23:04
「きのこ」私も一番最初に注目してしまいました(笑)
はるきと草太の恋も気になりましたが
草一郎とさっちゃんの夫婦!
お互いがんばってるのに空回りで
二人が元に戻ったらいいのにって思いました。
Posted by なな at 2008年08月16日 13:30
そういえば水森さんは、以前はサカナで仰天(笑)させられたのでちょっと警戒してたんですけど、星って響きがなんとなくいいですよね。
「ルナ」と「軌道惑星」はこの作品に似合っていて特に好きです。

ななさんへ
私もできれば修復して欲しかったですね〜。だって、さっちゃん、嫌いで草一郎さんに当ってたわけじゃないんですもんね。さっちゃんにはさっちゃんの苦悩があったわけで。っていうか、きっと草一郎の最初から愛なんてなかったことが一番の原因ですよね。(苦笑)
Posted by じゃじゃまま at 2008年08月17日 22:21
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