2008年12月24日

おそろし〜三島屋変調百物語事始 宮部みゆき著。

≪★★★★★≫
おちかは、実家である川崎の旅籠屋である事件に遭い、胸に大きな大きな咎を抱え、暗い闇を背負ってしまった。
そんなおちかを心配した叔父は、江戸に呼び寄せ預かることにした。
そして偶然、おちかは不思議な話を聞くことがおちか自身を救うことになるのでは、とおちかに「変わり百物語」を聞くよう言い付ける。

さすが宮部氏の時代物!面白い!おちかが背負ってしまった心の闇も引っ張りすぎず明かされて、それはもう本当に人間の怖い心の闇だった。正直、関わってしまった人々の、それぞれの醜い部分や小ずるい部分、ぞっとしてしまった。

おちかに聞かせに来た人々の「変わり百物語」も、人間の情、怨念がたっぷりと染み込んでいて、宮部氏の時代物を読んでいると、本当に昔は、魔物や物の怪、怨念、当たり前のように存在してた気がする。
それぐらい、人間の情というものに、宮部氏はぐっと深いところまで突いてくる。

気になってるのは、良助がまったく現れなかったこと。
これは次に繋がるためだろうか。
おちかとあの凶宅に出入りしていた謎の老人との因縁も続きありそうな振りだったし、大いに期待してしまう。

おちかと清太郎のその後も非常に読みたいところで、続編を書いてもらえるのなら是非是非お願いしたい。



posted by じゃじゃまま at 16:53| 神奈川 雨| Comment(8) | TrackBack(6) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
本当に面白かったですよね♪
百物語ならば、まだまだ続きますよね。
とても楽しみです♪
Posted by ゆう at 2008年12月24日 18:46
 続編は11月から読売新聞で…のはずだったのですが、未だ始まらないんですよね…。

 ちなみに年末年始の休みには『日暮らし』と『ドリームバスター4』を読む予定です。
Posted by higeru at 2008年12月24日 19:33
ゆうさんへ
大満足の一冊でした。この先も楽しみです。
良助とも今後再会しそうですし、どんな風に、誰かの話と繋がるのか、宮部さんのことだから安心して期待できますね。おちかと清太郎は・・・どうなるんでしょうね。

higeruさんへ
どうも来年からみたいですね?
一安心しました〜。全然気付かなかったので。今小池さんと伊坂さん書いてますよね?読んでないから伊坂さん、エッセイなのか小説なのか知りませんけど。(爆)
おお〜「日暮し」も好きです。
Posted by じゃじゃまま at 2008年12月25日 17:55
こんにちは。ほんと寒いっすね〜!

最後でファンタジーになりましたよね。
続編では、あれをどう立て直すのか気になってます。
Posted by しんちゃん at 2008年12月26日 13:47
心の闇が怖かったですね。
叔父夫婦のもとに預けられたおちかが
最後には立ち直る兆しが見えて、ほっとしました。

こちらからTBさせていただきました〜。
Posted by 藍色 at 2008年12月28日 02:10
しんちゃんへ
最後のファンタジー?は読んでてちょっと飽きちゃいました。(爆)それまでおちかが聞いた話は怪談っぽいけど、情念とか怨念とかそれなりに説得力のある物語だったのに。
でもまたおちかはあそこへ行くんじゃないでしょうかね。

藍色さんへ
叔父夫婦も本当に人情に篤くて、宮部さんの江戸の町はすっごい好きです。
読んでると、日本橋辺りの江戸の町でかけ蕎麦屋で一杯のそばを食べたいな〜、そのあとは木の椅子に赤い布がかけてあるベンチ?でお団子食べたい。(笑)

おちかには幸せになって欲しいですね。
Posted by じゃじゃまま at 2008年12月28日 21:23
江戸時代は、現代よりも一人ひとりの世界が狭かった分、人との繋がりはおそらく密で、だからこそ、良い意味でも悪い意味でも情が深くなったのでしょうね。

宮部さんの筆で、その辺りがリアルに伝わってくるようでした。
Posted by ふらっと at 2009年01月22日 13:33
ふらっとさんへ
宮部さんの書く江戸の町は、活気溢れてて、そのくせどこか切なかったりもするんですよね。
毎回読むたびに、この賑わってる江戸の町でうどんとか煮物が食べた〜いって思います。
朝の連載は、じれったいですね、3歩進んで2歩下がる的で。(苦笑)
Posted by じゃじゃまま at 2009年01月26日 22:35
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