2009年03月29日

覇王の番人 真保裕一著。

≪★★★★≫
いや〜、読み応えあった。
天下を取りつつあった織田信長の下に仕えていながら、主君織田信長を裏切った明智光秀とは。そして、可能性を秘めたもう一つの明智光秀の物語。
明智光秀は、これ以上戦で血を流さなくてもいいように平和を願い、そのための信長の天下のため、それを成しえる信長(覇王)を信じ支え(番人)続けてきた。
信じた覇王が、鬼と知れたとき・・・。

己の信じた道に疑念が生じ始める瞬間がひしひしと伝わってきて、史実を知ってるだけに恐怖におののきながらも、明智光秀を思い、勝利を願ってしまった。
明智光秀は裏切り者なんかじゃない。光秀こそ裏切られたんだ。

私たちが教わる歴史は、もしかしたらまったく違う歴史なのかもしれない。真保氏も言っている「歴史は勝者によって描かれていく」と。
真保氏は、明智光秀という武将が捻じ曲げられ伝えられている、と確信している。

それにしても戦国時代。男とは、人間とは己の権利欲のために、ここまで戦いを続けられるものなのか。
そして、朝廷と将軍だかなんだかの権力の綱引きも、互いにすごい執念。


posted by じゃじゃまま at 17:34| ☔| Comment(2) | TrackBack(2) | 真保裕一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは!

史実としてはただの逆賊というイメージしかないかったけど、光秀の世を思う気持ちが伝わってきました。

もし、光秀が生きていたら…
なんてことを考えながら、ずっと読みすすめる。
そうすると、信長が殺されてもしかたないかとも。
そして、光秀は利用されていたんだとも。
真実はわかりませんけど、ちょっと光秀に同情したくなります(^^ゞ
Posted by じゅずじ at 2009年03月29日 21:06
じゅずじさんへ
真実、タイムマシンがあったら見てみたいですね。
でももしもこの小説のようだったら、光秀の気持ち分かりますよね。
インタビューしてみたら、信長の視点、光秀の視点、勝者からの視点でまったく言い分って変わりますよね。
光秀にはまだ好印象の私です。(苦笑)
Posted by じゃじゃまま at 2009年04月03日 22:29
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【真保裕一】覇王の番人 上・下
Excerpt:  明智光秀の名を知らぬ者はいまい。しかし思い浮かぶことといえば、信長を裏切り本能寺の変を起こした男という悪いイメージ、あとはせいぜい細川ガラシャの父親ということくらいではないか。 講談社 200..
Weblog: higeruの大活字読書録
Tracked: 2009-03-29 19:09

【覇王の番人】 真保裕一 著
Excerpt: 「歴史は勝者によって記されていく」 明智光秀はいったい何を思って織田信長を殺したのか[:!?:] 今、明かされる「本能寺」に隠された真実…   まずは来訪記念のポチッ[:ひらめき:]..
Weblog: じゅずじの旦那
Tracked: 2009-03-29 21:01
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