2009年07月06日

ガリレオの苦悩 東野圭吾著。

≪★★★★≫
今までガリレオシリーズってちっとも好きじゃなかった。
無機質っていうか、淡々とした脚本を、大根役者がセリフ棒読みしてるみたいな、そんな印象で、読後なにも残らなかったんだよね。
ところが、今回の「ガリレオの苦悩」は、なんかびっくり。
湯川ってこんなに感情あったっけ?物語全体もふっくら柔らかみがあって、今まで私が勘違いしてたのかな?

しかも勘違いパート2で、ドラマのために、あえて内海を登場させた作品を書いたのかと思ってたけど、どうやらドラマよりも小説の方が先なの?
私はてっきり、ドラマで柴咲コウのキャラ作ったから、辻褄合わせじゃないけど、そのために「ガリレオの苦悩」書いたのかと思ってた。

だから、やっぱり内海は柴咲コウだし、湯川は福山雅治なんだよね。
第2章の「操縦る」はホロリと来たね。
内縁の娘に介護してもらってる恩師。その恩師に金をたかっている息子。その息子が死んだ。湯川が真相に気付き、どうして僕たちをもっと信じてくれなかったのか?と言う。
その恩師も「君は変わったな。人の心が分かるようになった」と言うけど、本当、私も思ったよ。
変わったな〜って。

物語的には「容疑者Xの献身」のその後ってことなのかな。

第5章の「攪乱す」も面白かったね。湯川が挑戦状を突きつけられ、やる気になってるところなんて、まさしく頭の中では福山君がイメージされちゃってたし。犯人に近づいていく推理に興味津々。

科学的にどうとかこうとかは分かったような気がするだけで、イマイチ分かってないけど、人間的になった湯川のおかげで面白かった。


posted by じゃじゃまま at 22:32| ☁| Comment(6) | TrackBack(5) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はい、時間的には「容疑者X〜」のその後です。
あの事件を経て、湯川の人間らしさが描かれている気がしました。
内海の登場は、たぶん現場に引き戻すためと、物語の幅を広げるためで、
その通りになっていったと思います。
そしてこの本の名言は、湯川の言葉「人の心も科学です。」です。

Posted by 藍色 at 2009年07月07日 01:44
>無機質っていうか、淡々とした脚本を、大根役者がセリフ棒読みしてるみたいな

ガリレオシリーズを形容するに、ドンピシャですね(爆)
私もそう思います。

やはり人間、それなりの感情が伴わないと受け入れられないものがあるんでしょうか(苦笑)
Posted by ゆう at 2009年07月07日 08:46
湯川、変わりましたよねぇ!

丸くなったというか、やっぱり人は恋をすると変わるんですよ!
それで失敗もおかすのだが…(笑

視点が変わって、面白くなりました。
Posted by じゅずじ at 2009年07月07日 18:17
こんばんは。
福山くんとコウちゃんが目に浮かんで楽でした。
でもほんとのモデルって佐野四郎なんだよな〜。
文庫で解説してたけど四郎的にはどうなんでしょ(苦笑)
Posted by しんちゃん at 2009年07月07日 18:59
おはようございます。
私も最初の短編2冊は「容疑者X…」を読む前の
準備としてがんばって読んだって記憶があります。
が、今回は違った。
面白くなってましたね。
Posted by なな at 2009年07月08日 08:51
藍色さんへ
前作で湯川は二度と捜査には関係しないって決意していたんでしたっけね。すっかりそれも忘れてました。
最近映画の方を見たばかりで、確かに友人を結果として追いつめてしまったわけですもんね。

ゆうさんへ
今回の面白さの原因は、やはり湯川自身に人間としての魅力が備わっていたからですよね。それにしても今までの作品の湯川は、どうしてあんなに無機質だったんでしょうね。東野さんの中でなにが変わったんでしょう。

じゅずじさんへ
湯川は内海に恋してるんですか?
どうしてもドラマ版がチラホラと頭の中に浮かんでしまって、それもアリなのかな、と。(苦笑)
しかし本当に変わりましたよね。石神が湯川を変えた!?

しんちゃんへ
え〜?湯川が佐野さん?もしもドラマでそのキャストだったら、この作品読んでる時も佐野さんがチラホラだったんでしょうが、佐野さんじゃ柴咲コウにならないですね。

ななさんへ
面白かったですよね〜!!ドラマは、まったくフジは必ず男女にしないと気が済まないんだから!って嫌だったんですけど、先に小説で内海登場って知ってたら、素直に見れたかな。
でも私の中では湯川=福山君じゃなかったんですけどね。じゃ、誰か、と言われても浮かばないですけど。(爆)

Posted by じゃじゃまま at 2009年07月10日 16:47
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