2009年10月24日

夏が僕を抱く 豊島ミホ著。

≪★★★★≫
いつもそばにいた。でも容赦なく時は流れて、知らない誰かが、私から彼を奪っていく。
いつもそばにいてくれた人が、自分をどれだけ見ていたか、そしてその存在にどれだけ安心していたか、初めてその人の大切さを知る。

初恋の相手が幼なじみだとしても、いつしかそれはただの幼なじみという関係で終わってしまう。それが、いつしかまた異性として感じるのは、いつなんだろう?

幼なじみとの甘酸っぱい6編の物語。

「変身少女」「らくだとモノレール」・・・小さい頃から一緒にいた鞠男と菊南。
同じ団地に住むらくだといるか。二組の幼なじみたちの、いつまでも変われない少女と、変わっていく少年の、切ない初恋2編。

「あさなぎ」・・・お姉ちゃんと研吾君のキスを見た私。研吾君の初恋はお姉ちゃんで、私の初恋は研吾君。その私が、大人になって研吾君とお見合いすることになった。研吾君と私の切ない物語。

「遠回りもまだ途中」・・・大学生になれなかった岬と、女子大生になった有里。岬が大切なことに気づいているけど、まだ認めたくない幼なじみの有里。私はこの二人の物語、「あさなぎ」と共に好き。

「夏が僕を抱く」・・・従姉のミーちゃんと再会した羽太郎。成長と共に一緒に過ごせなくなったミーちゃんと、大人の再会をした羽太郎は初恋のやり直しはできるんだろうか。一緒にいても、ぽっかりと穴が空いたみたいな寂しさ。

「ストロベリー・ホープ」・・・護が帰ってきた。いろいろあって、傷ついて故郷に戻ってきた護と、それなりに大人になった十和子が、これからどんな風に時間を共にしていくのか。優しい再会。これも好き。

私の中では幼なじみはそのまんまで対象外なんだけど、だから逆にとっても新鮮な気がした。






posted by じゃじゃまま at 22:23| ☔| Comment(3) | TrackBack(2) | 豊島ミホ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
幼馴染って昔のあれこれ知っていて
最初からすごく近い存在で、
その幼馴染との恋って羨ましいなぁ。
そんな事思ってしまいました。

Posted by なな at 2009年10月25日 20:55
こんばんは。
今回は甘酸っぱい豊島さんでしたね。
うん年前を思い出してキュンとなりました(笑)
ある年代で疎遠になりがちですが、こういうのも悪くなかったです。
Posted by しんちゃん at 2009年10月28日 18:42
ななさんへ
こういう視点もありですね〜〜。自分の中では想像もできない展開なので、逆に羨ましいっ!!!
どれも幼なじみなんだけど、それぞれタイプが違うから、これだけの恋模様があるんですね。

しんちゃんへ
いいですよね〜〜。表題作はちょっと苦すぎですけど、他のはほろ苦かったり、ほろ切なかったり、キュンとなったり、いいなっ!
じゃ、しんちゃんにはキュンとなる存在の幼なじみがいるんですね〜〜〜。
Posted by じゃじゃまま at 2009年10月29日 09:40
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