2010年03月12日

神々の午睡 あさのあつこ著。

≪★★★≫
この地でまだ神々と人間が共存していた時代。その記述が記されている羊皮紙が発見された。
その時代、この地には神々と人間と、神と人の間のクウという3種類の者たちが共存していた。

「リュイとシムチャッカの話」 雨と雲を司る力を授けられたシムチャッカ。祝祭が人間の手で執り行われるはずだったが、女神が人間に恋をした。その悲恋。シムチャッカの弟であるリュイは優しい姉を失った。

「グドミアノと土蛙の話」 死を司る神グドミアノ。あまりにも美しい死神。その幼なじみの沼の神フィ。あまりの容姿の醜さに酒と豊穣の神である母に捨てられた。それゆえか、母という存在にこだわり続ける。
死の沼で、フィはある少女と出会う。その命をグドミアノから守れるか。フィの想いが切ない。

「カスファィニアの笛」 心清き者にしか奏でることが出来ないという
笛。その笛を欲しがる姫君のために戦では負けたことのない将軍が、愚かなプライドのために身を滅ぼす。

「盗賊たちの晩餐」 自らの失策のために仲間を捕えられた盗賊たち。その仲間を助け出すために、風の神のサンダルを盗み出すという大胆な作戦に出る。
唯一明るい話だった。

「テレペウトの剣」 莉の国の王の弟が謀反を起し、皇子であるラジャだけが生き延びた。大好きだった伯父が父を殺してしまうなんて・・・。
だがそれは、世を平和にしようとした戦と守護の神であるテレペウトの
失敗だった。

「終わりと始まり」 この世は終わろうとしているのか。この地で生きる者すべてを作り上げてきた大神の仕業か。今、大神の身になにかが起きている。人間の仲間を救うため、リュイは父である大神に会いに行く。

なぜ羊皮紙が発見されたのか、ラストで種明かしがあって、読み終わってみるとなかなかに面白い物語だった。




posted by じゃじゃまま at 21:45| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | あさのあつこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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