2010年08月11日

警官の血 下巻 佐々木譲著。

≪★★★≫

祖父は、火災現場から離れ、轢死体となって発見された。その死は、持ち場を離れたということで、殉職扱いにはされなかった。
父は、少女を人質に取った薬物中毒者に撃たれ死亡した。
そして、和也は三代目警察官として、祖父や父と同じ道を選んだ。

祖父は二つの殺人事件を独自で調べ、ある点に気付いた。
そして死んだ。事故とも自殺とも言われ、父民雄は、祖父が気にしていた二つの殺人事件には警察官が関わっているのではないかと聞かされ、そしてある事実を目にする。
そして父も死んだ。
祖父と父の死。和也は、ようやく真相にたどり着く。

和也の代はすでに平成なのに、どうも昭和臭い。
公安の潜入捜査員として諜報活動をしていた父。そして和也もまた警察官として、同じ警察官の動向を探る任務に就かされた。
「警官の血」って、ただ単に警察の道ってだけでなく、探る、スパイの血筋なのか?

祖父も結局のところ、自分の管轄外である事件を調べ、殺されてしまった。
民雄も自分で望んだわけではないけれど、公安でのスパイ活動。
和也もまた警察官へのスパイ。上司に選ばれた理由を聞くと、その血筋だ、と言われるけど、その血筋とは、その重圧に耐えられるだけの精神力。
ありがたいようなありがたくないようなお言葉だよね。

祖父や父の死の真相も、一人の男が関わってるんだけど、これはもう予想通りだったけど、こっちも息子が警察官になってて、これも警官の血じゃん。
こんなじいさんが警察官として人生をまっとうしたと思うと、脱力してしまった。どう言い訳しようとも、犯罪者だからね。
そんな人間に、民雄の死までも自殺だのとほざかれ、え?そうだっけ?と読み返したら、違うじゃんね〜。
それをあのじいさんに言ってやりたかった。

どうも古さを感じさせる小説だったけど、読みやすかった。




posted by じゃじゃまま at 14:47| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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