2010年08月21日

主よ、永遠の休息を 誉田哲也著。

≪★★☆≫

共有通信の記者鶴田吉郎は偶然コンビニ強盗に居合わせた。
芳賀桐江はバイト先のコンビニで強盗事件に遭ってしまった。
謎の協力者のおかげで犯人は確保できたものの、鶴田は、この協力者から暴力団の事務所が荒らされた情報を得る。
スクープのために取材を続ける鶴田は、ヤクザからだまし討ちされ、危ういところを、謎の協力者だった芳賀桐江の父親に救われる。
偶然出会った鶴田と芳賀父娘。この出会いにより、鶴田はある事件に巻き込まれていく。

芳賀桐江と父は、14年前のある事件の関係者だった。
従姉が、世間を騒がせた幼女殺人事件の被害者だったのだ。

事務所襲撃、14年前の事件、幼女殺人事件の容疑者稲垣満の犯行ビデオのネット上の流出。
果たして、そのビデオの被害者は桐江の従姉なのか。
14年前葬られた真相が今再び桐江を襲う。

なんというか、稲垣満の部屋の様子とか、どうしてもあの事件を思い出してしまう。
そして、稲垣の犯した罪、幼女を陵辱するという、正直気分悪くて、ムカムカして、やるせなくて、自分にも娘がいるからなんだろうけど、こんなの書かないでよ、勘弁してよ、と気分の悪い作品ではある。

14年前のあの夏の日、一体なにが起こったのか。
父の犯した罪は分かる。分かるんだけど、桐江の犯した罪ってのが、有り得るのかな〜と。8歳の女の子にそんな力あるのかな〜と。
そして、14年後の現在。桐江の父と鶴田の証言って、正直無理なんじゃないのかな。
14年前の事件の真相は、隠しきれない気がする。
そこがなんともすっきりしなくて、気分の悪い作品を書ききった誉田氏はすごいと思うけど、ラストが手抜きの感じがした。


posted by じゃじゃまま at 22:23| 神奈川 ☀| Comment(3) | TrackBack(2) | 誉田哲也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
読書中も読後もすっきりしない一冊でした。
こんなことがあってはならないし、見たくはなかった。
でも、そう思わせる著者の力は大きいですね。
Posted by ふらっと at 2010年08月22日 06:29
こんばんは。

登場人物、全員を「大丈夫なのかしら?」と心配しながら読んでいました。
稲垣の部屋、あれは気分わるくなりましたね。
Posted by なな at 2010年08月23日 20:56
ふらっとさんへ
確かに、読者をこんな気分にさせるんですから、これぞ作家ですよね。
それにしても娘がいる者としては、非常に非常に嫌な話でした。

ななさんへ
稲垣の母も、天罰ですよね。ちょっと気持ち悪かったです。
それにしても・・・警察への誤魔化し方が適当でしたね。
Posted by じゃじゃまま at 2010年08月25日 21:23
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