2010年09月03日

SOSの猿 伊坂幸太郎著。

≪★★≫

家電量販店の店員遠藤二郎の元へ、かつて近所の憧れのお姉さんだった辺見のお姉さんが相談にやって来る。
息子が引きこもりで、どうにか助けてやって欲しいと。
ただの店員の遠藤二郎だが、イタリアで、二郎の人のSOSをキャッチしてしまう性格を見抜いた友人の紹介で、悪魔祓いをする神父と知り合い、なんとなく日本でも必要に応じてするようになったのだ。

そして二郎の話と交互に、証券会社の社員の操作ミスで20分の間に300億円の損失を出した責任の所在を、調べるよう依頼された品質管理部の五十嵐真の話が交ざる。
五十嵐真は物事の因果関係を調べる男で、それが仕事でもある。
五十嵐の話の中には、猿やらサソリやら不可解な生き物も登場して、現実離れしてしまってて受け入れるのに意識が必要だった。
でも最後で、なるほど、そういうことだったのか、って思ったけど。

遠藤二郎が引き受けてしまった引きこもりの青年と西遊記の孫悟空。

実は、青年と孫悟空の話で、遠藤二郎は準主役だったのか??と気付く。五十嵐真に至っては、脇役で、しかも利用された脇役??

なんとまあ、ややこしい話であるかも。気付けば気付くほど、ごちゃごちゃしてくる。
最初に、五十嵐真の物語は「因果関係」である、みたいに書かれてるから、うっかり五十嵐真だけを見てしまったけど、実は実は、すべての事柄が、因果関係だった。

だよね、五十嵐真の話は、誰が語っているのか。それに気付いたら、急に思い出した。
孫悟空が遠くまで行って暴れてたつもりが、実はお釈迦様の掌の上だったってこと。

せっかくの考え込まれた物語なのに、面倒くささを感じてしまった。




posted by じゃじゃまま at 11:49| 神奈川 ☀| Comment(5) | TrackBack(3) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素直に読めばいいのか、暗喩なのか直喩なのか、なかなかに難解な一冊でした。
伊坂さんはどこへ向かっているのでしょうね。
Posted by ふらっと at 2010年09月03日 14:12
こんばんは。
五十嵐真の話はなんだか訳がわからなくなりましたね。
遠藤二郎が語るところは結構面白かったんですけどね。
Posted by なな at 2010年09月04日 22:25
ふらっとさんへ
難解でしたね。
考えれば考えるほど疲れるので、諦めました。

ななさんへ
終わってみれば、五十嵐真の話は誰が喋ってたのかって分かるんですけど、それまでは急にサソリが出てきたり、なにがなんだか・・・。
でも結局、なにがなんだか、って感じでした。(爆)
Posted by じゃじゃまま at 2010年09月06日 11:58
なんかめんどくさい作品でしたね。
最近は新刊出版にトキメキしなくなりました。
でも「バイバイ、ブラックバード」は良かったですよ。
長く積んでる「オー!ファーザー」も良さそうです。
Posted by しんちゃん at 2010年09月06日 22:15
しんちゃんへ
どちらも予約待ちです。
めんどうくさいのはちょっと勘弁な気持ちです。(苦笑)
その2冊、楽しみです。
Posted by じゃじゃまま at 2010年09月07日 18:28
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