2010年09月09日

火群のごとく あさのあつこ著。

≪★★★≫

当代一といわれた剣士と謳われた兄が闇討ちに遭い、斬殺された。
兄の死の真相を知りたい、兄嫁の七緒、母上、そして新里の家を守るため、強くなりたいと願う林弥。
そんな林弥が仲間の源吾、和次郎と共に通う道場に、気性の激しい野中を、余裕さえ感じさせる竹刀さばきで圧倒させた、小憎たらしい少年がやって来た。
強くなりたいと願う林弥には、その竹刀さばきに心を奪われる。

その名は樫井透馬。兄が江戸詰めの時に、剣の手ほどきをしたという。兄が認めた剣。
透馬もまた結之丞の死が、闇討ちで、むざむざ斬殺されたとは信じがたく、真相を突き止めるためやって来たのだ。

二人は、結之丞を心から慕い、その結之丞がそれぞれの剣を認めた。
自分が兄から剣を学ぶ前に、手ほどきを受けていたという透馬に嫉妬する林弥。
心から慕い続けた結之丞の弟に生まれた林弥を羨ましく思う透馬。
そんな二人は、認め合い、友情を育んでいく。
そして結之丞の死の真相をめぐり、14歳の剣士たちは藩内の権力争いに巻き込まれながら、大人になっていく。

仲間であった源吾の悲劇、それぞれに生まれついた家での決められた生き方。
窮屈そうに見えて、あの時代は今よりもみんな大人だったよね。
きちんと家のことを思い、親からの言いつけに従うのって、実はしっかりした人間じゃないとできないんじゃないかって、そんなことを感じてしまった。

結之丞や、過去にも斬殺された事件があったけど、殺気を感じさせない殺意、一瞬、あさの氏の他のシリーズの主人公が犯人か?って思ったけど、よかったよかった。ちゃんと別物語で。

それにしても、やっぱり時代小説はいいね〜。活気を感じるよ。



posted by じゃじゃまま at 13:46| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | あさのあつこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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