2010年10月25日

だいこん 山本一力著。

≪★★★≫

通い大工の安治とみのぶの間に生まれたつばきは、安治が賭場で背負った借金のために、家族が貧乏生活している間も、父母や妹二人を支えてきた。
幼いつばきだが、飯炊きの才能に恵まれ、江戸の大半を焼き尽くした火事により、その才能を見出されることになった。

炊き出しに行った先で、米の研ぎ方、炊き方を教わったつばきは、9歳にして、持って生まれたものが花開いたのだ。
つばきの炊く飯は、どんなものよりもうまい。料理の才能だけでなく商才も持ち合わせていたつばき。
家族や周囲との縁によって、一膳飯屋「だいこん」を繁盛させ、自分の人生を切り開いていくつばきの半生を描いた時代小説。

江戸時代、一膳飯屋ってだけで、気に入った。
宮部氏もそうだけど、江戸時代の活気が満ち溢れてて、いいよね。
なにか事件でも起こるのかと思ったけど、本当に、時代小説だな〜と勝手に納得してしまった。山本一力氏は初読みです。

つばきに縁した人々。特に父安治の存在は大きい。つばきに貧乏暮らしがどれほど苦しいかを教えた伸助。つばきに飯炊きの一切を任せた徳三。つばきに店を貸した伊勢谷安次郎。つばきの一膳飯屋を守り立てた、飴細工の元締めに、桃太郎の車を作り上げた職人、その他面々。
おせきに、おそめに、日本橋の四人衆。

つばきが初めて幼い恋をした潮吉。生き方の違いから縁のなかった芳田屋の息子、浩太郎。
そして、つばきが初めて共に生きたいと願った棒手振の辰治。
つばきの半生をじっくりと読ませていただきました。

伸助がもらした、「浩太郎のその後は知ってるのか」の問いが、気になった。その後、なにかあったのか?はっきり書いてよ〜〜。
辰治とはどうなったのか?
できれば、そういうところも読みたいんですけどね、山本さん。





posted by じゃじゃまま at 22:32| 神奈川 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | その他 や行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。じゃじゃままさん。
この作品は、続編は結局でなかったみたいですね?
読んだ時は、続きがあるんじゃないかと思ったような記憶が・・

そして。確かに、一膳飯屋、私もがっつり気に入りました。
江戸情緒あふれてて、臨場感があってとてもよかったですよね!
Posted by ゆう at 2010年10月26日 21:49
ゆうさんへ
つばきの一生物語みたいで、続編があったらまた長くなりますよ〜。(笑)
でもなかったんですね。
すっごい情緒溢れてましたよね。物が豊かな今よりも、もしかしたら幸せだったのかも?
ご飯がものすごく食べたくなりましたよね!!!
Posted by じゃじゃまま at 2010年10月31日 18:48
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だいこん 山本一力
Excerpt: 小さい頃から飯炊きの腕を持ち、いつかは店を経営しようと夢見るつばき。 夢叶い、家族と共に一膳飯屋「だいこん」の経営にこぎつく事が出来た。 子供の頃の苦労から、その後の波乱万丈のつばきの人生と時代背景を..
Weblog: かみさまの贈りもの〜読書日記〜
Tracked: 2010-10-26 21:51
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