2011年02月15日

密姫村 乾ルカ著。

≪★★★★≫

昆虫学の研究をしている山上は、ある山奥で新種のアリを発見した。
新種のアリの研究のために、遭難した山上たちを助けてくれた村に、今度は妻を伴い移り住むことにした山上。
よくしてくれる村人たちに恩返しをするためにも、医師でもある妻は医療で役に立とうとするが、医師のいない村人たちに感謝されるどころか、煙たがられてしまう。

その村には、決して山上たちが入ることの許されない領域があったのだ。それは、医師のいない村で、誰もが健康で大病をしないある隠された秘密があったのだ。

数百年前から続く守られてきた秘密の儀式。

面白くて、そして切ない!!
ずっと守られてきた村の秘密を、ズカズカと土足で嗅ぎ回ってしまった山上や妻は、自業自得だね、とつい思ってしまったけど、でも正直気持ちのいいものでない。
しかもれっきとした殺人だし。
大蜂とお優、紅蝶など、昭和なのに、何時代の話ですか?っていうくらい時が止まっていて、閉鎖された空間ってありえるのかな、と思いつつ、決められた婚姻、お付の者に恋しちゃう展開ってのは、古典的な展開で、でも好きなんだよね〜。

いいじゃない!大蜂とお優。私がお優でも好きになるよ。
イメージ的にも、寡黙で強くて、絶対いい男のはず。黒王も同じ顔っていうから、もしかしたら黒王もよかったかもよ、お優、なんて思ってしまった。あ、でも執念深いから駄目か。

前半はミステリで、ゾクゾク面白いし、後半は大蜂とお優、そして黒王との三角関係で切なくて、冒頭の女性で最後は締めて、乾氏は「プロメテウスの涙」もすごいよくできた物語で、私は好きだったけど、こちらもいい。好きな作風かも。

posted by じゃじゃまま at 15:34| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 乾ルカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【本】蜜姫村/乾ルカ
Excerpt: 密姫村乾 ルカ 角川春樹事務所 2010-10by G-Tools アリの研究学者の山上は、この村で日本にはいないはずの新種のアリを発見した。それを確認して発表する目的でのフィールドワーク..
Weblog: しょ〜との ほそボソッ…日記…
Tracked: 2011-02-21 15:19
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