2011年03月08日

バイバイ、ブラックバード 伊坂幸太郎著。

≪★★☆≫

星野一彦はなにか大きなミスを犯してしまい、<あのバス>に乗り、一度行ってしまったら人間として戻って来られないようなところへ連れて行かれるらしい。
そして<あのバス>に乗せるために監視役として派遣されてきた繭美と共に、星野一彦は、付き合っていた女性たちに別れを告げに行く。

五股もかけていた一彦。
女性たちの元へ行くたびに、出会いが語られ、そのたびに「あれも嘘だったのね」となじられる。
それもそのはず、二ヶ月も姿を消した挙句、突然恐ろしい容貌で女とも思えない繭美と結婚するから別れてくれ、と言われるのだ。
繭美は星野一彦の元交際相手の女性たちに、容赦なく罵詈雑言を浴びせ、無理難題をふっかける。

なかなか物語がつかめず、当惑してしまった。
星野一彦がいったいなにを犯したのか、<あのバス>が連れて行くところはどこなのか、なにをさせられるのか、一切分からないまま、嫌な予感だけが残る。
大きな借金の肩に、売られていくのだろうか。

五股もかけるくらいだから、恐らく優柔不断で優男なんだろう星野一彦にも、繭美のぶっきらぼうさにも、事情はよく飲み込めないまま、なんとなく慣れてしまう。

五人の女性もそれぞれ、さまざまで、か弱そうな女性、子連れの女性、キャッツアイ並の女性に、計算好きの女性、最後は女優。
毒づきながらも<あのバス>に乗せるまで行動を共にした繭美は、最後<あのバス>に乗っていった星野一彦を、どうしたのだろう。

私は、救うために追いかけると思う。

それにしても意味不明な物語だ。なのに慣れてしまうところが伊坂氏か。



posted by じゃじゃまま at 13:33| 神奈川 ☁| Comment(4) | TrackBack(4) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんだか、人間としてどうなんだろう、というキャラたちなのに憎めないのは、催眠術でもかけられたのでしょうか。^^;

おっしゃるように、意味不明さに慣れてしまうのが不思議です。
Posted by ふらっと at 2011年03月08日 16:57
そう、そうなんです。

>事情はよく飲み込めないまま、なんとなく慣れてしまう。

なれなくちゃ、読めないですよね。伊坂さんの作品って。

面白かったか面白くなかったかなんて、そんな基準で受け止めてはいけないような・・

コメントまでが意味不明ですね(爆)
ゴメン!
Posted by ゆう at 2011年03月09日 19:46
こんにちは。

わからない事だらけの中で物語が進んでいくんだけど
気がついたら星野と繭美の事が好きになっていたりして。

私も追いかけると思います!
Posted by なな at 2011年03月10日 09:51
ふらっとさんへ
伊坂マジックでしょうか。
不可思議なのに、いつも慣れてしまいますよね。

ゆうさんへ
才能溢れる作家さんですが、感動したかと言われると、そうでもなかったり。(爆)
不可思議なワールドでも、恩田さんよりも慣れるのは早いかも。(爆)

ななさんへ
そうなんですよね〜。最初は繭美なんて絶対無理だったのに、だんだんと慣れてきて(笑)。
実はいい奴かも、なんて思ったりしてね。(爆)
Posted by じゃじゃまま at 2011年03月10日 11:31
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