2006年07月15日

クレイジーへヴン 垣根涼介著。

垣根氏ばっか読んでて、熱心なファンって思われても微妙な心境ですが、おいおい、主婦であり、二児の母である私がこんなの読んでていいのか?

どうしてこうハードボイルド作家って、狂気の世界を書くか、非常にロマンチストかに分かれるんだろう。
垣根氏は、前者だ。頭のいい人って、こういう狂った感覚に興味があるのか、勉強ができるとそのはけ口がクレイジーな世界に向くのだろうか、と勘繰りたくなる。

恭一は上司を殴って会社を辞めた後、地方の旅行会社に勤務している。でもいったんスイッチが入ると、外国人犯罪者が相手だろうがヤクザ相手だろうが執念深く、決して引かない。でもそれって、すごい危険だし、普通の感覚じゃないよね。
そして、恭一がなんとなく惹かれちゃう女、圭子。売春していてヤクザに引っ掛かり、殴られながらも決して逃げられない女。
この二人が、圭子の情夫市原を殺しちゃって、恭一は圭子のことを頭の悪い女だと思いながらも、結構自分だって似たようなもんじゃないかと私は思う。
頭に血が上って市原を殺しちゃったり、ヤクザの事務所に盗みに入ったり、なんていうか、やってることは圭子同様頭良くないって。

ただ恭一はそれがいつもうまくいくから、なんとなく格好いいんだけどね。

今私の手元には垣根氏の新作「ゆりかごで眠れ」があるんだけど、これはお下品なクレイジーさか、硬派なクレイジーさか、どっちなんだろう。
posted by じゃじゃまま at 22:36| Comment(2) | TrackBack(1) | 垣根涼介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 登場人物のキャラは良く描けてると思いますが,いや〜R18指定?の描写が多くて,通勤電車の中ではなんだか周りの目が気になって,そういうところは飛ばしまくりでした。(^^;
Posted by higeru at 2007年01月20日 02:37
恭一ってなんだかんだといいながら悪事こなしちゃうんですよね。格好よく感じちゃうんですけど、いやいかんです、まともな人間のすることじゃないですよね。(笑)

圭子がどうも好きになれなくてイライラしっぱなしでした。
Posted by じゃじゃまま at 2007年01月21日 17:00
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クレイジーヘブン
Excerpt:  単行本の順だと『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』となるところだが,新書で出たのでさっそく読んでみた。『午前三時のルースター』のコメントに書いたように,『ワイルド・ソウル』を超えるのは至難の業..
Weblog: higeruの大活字読書録
Tracked: 2007-01-20 02:18
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