2011年06月27日

つばさものがたり 雫井脩介著。

≪★★★≫

パティシエールになるため東京で修行した君川小麦。病気になり、病を隠して故郷の伊豆で父の夢でもあったケーキ屋を開く。
その背中を母が押し、兄夫婦が支え、甥である叶夢が元気付ける。

叶夢には天使が見える。レイという天使が一人前の天使になる応援をすると、小麦に不思議なパワーが生まれる。
最初の店は失敗に終わったけど、天使たちに守られ、小麦は夢を叶える。そしてそれを支える家族の物語。

二回目のお店では、ライバル店のドラ息子が味方になったり、兄嫁が本気でパティシエになって小麦を盛り立てる。

小麦が主人公なのか、天使が見えるという不思議な叶夢が主人公なのか、最初ちょっと分からなくて、私はてっきり叶夢が大きくなって小麦の夢を継ぐのかな〜なんて勝手に想像して、叶夢が成長するのを待ってしまった。

小麦が病状をはっきり知らせず、東京の店を辞めたり、恐らく好きであったであろう先輩との店を諦めたり、となんで言わないのかな〜とイライラすることもあった。
小麦の仲間である女性と先輩が結婚のくだりなんて、兄嫁じゃないけど、がっかり。
でもこれが現実なのだろう、小麦が天使の力を借りて完治するんじゃないか、なんてメルヘンちっくなことも期待してしまったけど、れっきとした家族の物語だった。

叶夢には本当に天使が見えるのか(いや、叶夢には見えてるんだろう)、それよりも天使が存在しているのか、完全なるファンタジーではなくて、もしかしたらそうなのかもしれない、と信じる小麦の心が不思議なパワーを生み出した、そんな奇跡の物語。



posted by じゃじゃまま at 12:19| 神奈川 ☔| Comment(5) | TrackBack(3) | その他 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>なんで言わないのかな〜とイライラすることもあった。

ほんとにほんとに。
言っちゃえば、物事もっと簡単になるのでは?と何度も思いましたよー。

なんともならない現実のなかにずぶずぶと沈みこみそうになるなか、叶夢とレイがパワーを与えてくれる物語でした。
Posted by ふらっと at 2011年06月27日 13:04
うまくいって、ハッピーエンドで終わって欲しかったなぁ。

そうすれば小麦のケーキが食べられたかもしれないのに…

と、思ってしまう一冊でした(^^ゞ
Posted by じゅずじ at 2011年06月27日 19:08
叶夢とレイが、つらい現実を明るくしていたように思います。
ファンタジーな部分があるわりには、家族のことが、しっかり描かれていましたね。
Posted by at 2011年06月27日 21:48
こんにちは。
素敵な物語でしたね。

>小麦の仲間である女性と先輩が結婚のくだりなんて、兄嫁じゃないけど、がっかり。
そうでしたね。私も言っちゃえばいいのに、
なんでそこがくっつくの!と思っちゃいました。

Posted by なな at 2011年06月30日 13:33
ふらっとさんへ
叶夢とレイの存在が、小麦にパワーを与えたんですもんね。お店を辞める時に上司には打ち明けて欲しかったですね〜。

じゅずじさんへ
あのライバル店の息子もなかなかよかったですよね。(笑)

花さんへ
そうそう、ファンタジーに終わらない家族の物語だなって。
私の中ではこの物語は、ファンタジーではないです。(笑)

ななさんへ
まさかあの同僚とは・・・。もしかしてそうなのかな〜と思いつつも、結構ショック受けました。病気を告げていたら少しはなにかが違ったかも?
Posted by じゃじゃまま at 2011年07月01日 22:35
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