2011年07月15日

妖の華 誉田哲也著。

≪★★★≫

都内で喉仏をざっくり噛まれ、完全に血を抜かれている遺体が発見される。
捜査する富山の元へ警察内で嫌われ者の井岡が現れ、なにやら3年前の暴力団組長連続殺人事件との関連を匂わせる。

同じ頃、ヤクザの女に手を出して半殺しになってるところへ謎の女が現れて救出されたヨシキ。
すっかりその女に惚れてしまったヨシキは女を探し当てるが、彼女は人の血を吸い400年生き続けている闇神、紅鈴だった。紅鈴は3年前の事件に関わっていた。

富山は今回の事件の捜査である組事務所を訪ねるが、そこでマリアという女の存在を知る。マリアこそ紅鈴で、彼らはそれこそ血眼になってマリアを探していた。
そのマリアこと紅鈴は、逃げ続けながらも、誰がなんのために追っているのか、まだ真実には気付いていなかった。

3年前からこの事件の黒幕は吸血鬼だと言いつづける井岡。胡散臭く思う富山の前で惨劇が行われ、その富山自身にも信じられないことが起こる。

3年前の組長連続殺事件、そして次々に起こる惨劇。誰が真実にたどり着き、誰が止めることができるのか。

こういうB級っぽいの好きだからね〜。
吸血鬼もモンスターもOKだし、別にいいけどね。でも誉田氏の場合、まさかこの人は死なないよね〜、って思ってた人物が死んでしまったりもするからね。
あらま、あらまと次々に犠牲になりながらジェットコースターのように展開するわけだ。

これ映像化したら、すっごいスプラッターなんだけど、この残虐性はなるほど、デビュー作から健在だったのね。

血分けという作業で吸血鬼になるわけだけど、冒頭で半殺しになっているヨシキを紅鈴が助け、ヨシキの傷が治るのはどういうわけでしょう。ヨシキが吸血鬼になったわけでもないのに、なんで傷が治るんだ?あの作業はなんだ?
最後の最後で死にそうなヨシキを助けるために紅鈴はいよいよ血分けをするんだけど、そのまま紅鈴は死んでしまう。
この展開はいかがなものかと。

不死身なんだから、ヨシキに血分けしてそのまま二人で闇神として生き続ければいいじゃん。
死ぬ必要はなかったよね。もしくはそんなにヨシキを愛してるのなら、愛する男を一人で闇神にして孤独に生き続けさせるよりも、自分も後を追って死ぬ方が、ヨシキのためだったんじゃないのかな。

で、紅鈴に命を分け与えてもらったヨシキの取った最後の決断があれじゃ、意味ないよね。
ラストの一行は格好よかったけど、そこまでの展開が説得力ないかも。


posted by じゃじゃまま at 22:34| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 誉田哲也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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