2011年09月07日

ピエタ 大島真寿美著。

≪★★★≫

有名な作曲家、ヴィヴァルディとその愛弟子であったアンナ・マリーアとエミーリア。
物語はヴィヴァルディの訃報から始まり、彼女たちが育ったピエタ慈善院とヴィヴァルディの繋がり、ある楽譜を探しているうちにエミーリアはヴィヴァルディの隠された過去へと導かれる。

孤児院でもあり、才能ある子供がいれば音楽の教育を施す音楽院でもあったピエタを背景に、エミーリアの一生涯忘れられない切ない恋や、ヴェロニカの想い、クラウディアと三人で過ごした特別で親密な夜、彼女達が生きた一時代の物語。
ヴィヴァルディが人々から愛され、音楽が忘れられピエタが衰退したほんの一瞬の時代の物語。

ともすると興味がないと進まない題材であるのに、大島氏の普段の作風が功を奏して、すんなり入ってきた。
正直、最初はヴィヴァルディって言われても・・・って腰が引けたけど、エミーリアとヴェロニカの兄カルロとの悲恋、病に倒れたクラウディアを献身的な友情で支えるピエタの女たちやヴェロニカになんだか泣けて、感動してしまった。

いつもさりげない日常を切り取る大島氏だからこそ、こんな風に柔らかい物語なんだろうな。


posted by じゃじゃまま at 21:47| 神奈川 | Comment(4) | TrackBack(1) | 大島真寿美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
読みはじめてすぐは、あらあらどこへ連れて行かれるのだろう、と思いましたけれど
読み進めるうちにあっという間に18世紀の世界に惹き込まれました。
背景に常に流れている静かな悲しみが印象的でした。
Posted by ふらっと at 2011年09月08日 07:50
ふらっとさんへ
音楽興味ないのでどうしようかと思いましたけど、さすが大島さん、優しくさりげない大島ワールドに包まれました。
Posted by じゃじゃまま at 2011年09月14日 16:27
初めて投稿させて頂く上原よう子ですハート3(大きい&小さい)ピエタの小説メチャクチャ面白いですね!「!!」興味を示したのはそれはもう『ハルくんの音楽日記』のブログを見たからです星2(*^▽^*)星2ドキドキしているハートドキドキしているハートそれがきっかけで「ピエタの本が欲しいなぁ」って感じ、ついにはピエタの本をゲットしちゃいました!「!!」

〜ピエタの本をゲットおめでとう!感動以上の感動それはよかった!〜

ってねo(`▽´)oハート3(大きい&小さい)あれ以来ずっと読んでます(b^▽^)b☆d(^▽^d)ドキドキしているハートドキドキしているハートドキドキしているハートメチャクチャ面白いですハート3(大きい&小さい)ハート3(大きい&小さい)
Posted by 上原よう子 at 2013年03月11日 22:08
上原よう子さんへ
はじめまして。
「ハルくんの音楽日記」私も拝見させていただきました。
すごいですね、音楽についての情報満載で。

またなにか共通点があればいいですね。
Posted by じゃじゃまま at 2013年03月20日 22:22
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ピエタ*大島真寿美
Excerpt: ピエタ(2011/02/09)大島真寿美商品詳細を見る 18世紀、爛熟の時を迎えた水の都ヴェネツィア。『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、孤児たちを養育するピエタ慈善院で“合奏・合唱の娘たち”を指導し..
Weblog: +++ こんな一冊 +++
Tracked: 2011-09-08 07:51
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