2006年09月07日

5年目の魔女 乃南アサ著。

いやぁ〜、怖かったです!いつもなら、ラストを先読みしちゃう悪いクセがあるんですけど(堪え性がなくてすみません)、これは先が知りたい!と思いつつ、我慢しました!読んでいてあまりにもゾクゾクしてしまって、このゾクゾク感を壊すのは勿体無かったので、最後まで堪えました。

会社の同僚の不倫によって、自分まで巻き添えになり、あんな女と友だちでさえなかったなら・・・挙句にあの女によりあらゆる濡れ衣を着せられ、会社を去る羽目になった景子。
5年の歳月が去ったのち、なぜか景子は貴世美が気になり行方を捜す。それと平行して貴世美の息遣いを感じ、影に怯える羽目になる。

あのまま捜さなければよかった!なぜ、また影に怯えなければならないのか!
でもそれは景子の思い過ごしだったのだ。あらゆる意味で。
所詮逃げることなどできなかった。貴世美には到底敵うはずがない、景子の絶望。

ずっと最後まで景子は、5年前の貴世美の錯乱した電話により縁が切れていたと思っていた。そう信じていた。
終盤の

あの日、景子はもう少しのところで、電話口で叫びそうになった。

この一文に、私の心臓は早鐘のごとく、音を立てていた。なに?まさか?

それまで景子とともに怯え、なんとか景子を逃れさせてあげたい!と思っていたけど、ラストで、景子を見放すことになろうとは。
貴世美は確かに魔性の女だけど、その魔性の女を相手に、景子の犯した罪は、あまりにも愚か過ぎて、逆に私は景子とともに感じていた恐怖から逃れることができたのは、皮肉。

posted by じゃじゃまま at 13:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 乃南アサ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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