2011年11月22日

天使の報酬 真保裕一著。

≪★★★☆≫

邦人保護を担当する外交官黒田の元へ、とある邦人の捜索の現場に立ち会うよう指示が入る。
娘の失踪事件と、その現場をテロ容疑として捜索する現地の警察。そして事情を知っていそうでなにも言わぬ父親の態度。
父親が元官僚で今は薬害訴訟で被告になっているアメリカに本社のある製薬会社勤務という背景にますます不信感を持つ黒田。
娘が偽造パスポートで日本に入国していることが分かり、黒田もまた日本へ。

そして父親も、黒田や現地警察にはなにも告げずに、日本へ。
黒田は、この父親はなにかを知っていると確信するが、謎を解くには霜村一家の兄の行動、そして交通事故が鍵となっていく。

前作はまるで映画化のために書かれたのかって思ってしまうくらい、陳腐に思えたんだけど。(読んでいる間中、織田裕二がチラチラと)
今作は、真保氏らしい入念な設定がうかがえて、嬉しくなった。

とはいえ、なにやら事情が込み入っていて、いやいやそれも薬害訴訟がらみでなにかあるのかと思ってたから、我慢して読んでたけど、だんだんとあれ?そっちに行くの?って。

幼児買春や恐喝、入れ替え殺人、大物政治家と馬鹿息子、隠蔽のためにそこまで、あらその人まで、って。
舞台を大きくしたなと思ったんだけどね、揉めてるのはこの辺の人たち、って感じでした。

それでも真保氏らしい方向性だなと思った。



posted by じゃじゃまま at 21:56| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 真保裕一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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