2011年12月02日

キミは知らない 大崎梢著。

≪★★★≫

悠奈の学校に臨時でやって来た教師。その冴えない先生とは図書室で出会った。悠奈の亡き父の本を読んでいてくれたのが嬉しかった。
その先生が突然去り、悠奈は先生宛ての宅配便の住所を見て驚く。
亡き父の手帳に書かれていた住所だったから。

先生と父親の関係は?父親のことは家でもタブーになっているからこそ、なんでもいいから知りたいと思う悠奈。
先生の家まで行くと、先生を知っているという女子高生と出会い、先生と再会するが、冴えない先生とはまるで別人の男の人になっていた。

そして悠奈はある村の勢力争いやら後継者争い、味方だか敵だか分からない、敵も味方も入り乱れての冒険劇に巻き込まれていく。

本当は冒険劇ところじゃない、悠奈の父親や、先生の関係者が十数年前に一緒に火事で亡くなっていたり、悠奈も命を狙われたりと、サスペンスなのに、冒険って言葉が大崎作品には似合う。

大事なのに、どこかフワフワと女子高生の冒険劇。
ちょっと上から目線だけど、大崎氏は、冒険劇でいいんじゃないか。なにも事件を大きく大きくしようとしなくても、日常の些細な事件の方が合ってる気もする。

「キミは知らない」もたいそうな話ではある。大富豪がいて、その家に気に入られようと殺人にまで手を染める一族と、巫女の家系の一族。
巫女の一族復活を恐れる一派は悠奈をどうにかしようと妨害するし、大富豪の曾孫説あったり、お父さんと一緒に亡くなった女性との関係も不倫なのかなんなのか。

そうそう、大崎氏はもったいぶりがクセだから、最初にいろんなこと思わせぶりにしておいて、後出しじゃんけん的にぜ〜んぶひっくり返して。

それでも実は結構ワクワクして、思わせぶりな展開にイライラしながらもハマっていた。
できれば悠奈には巫女の血筋を大事にしてもらいたいもんだ。

冴えない先生が急に格好よくなる・・・う〜ん。いい男ならどんなに冴えないフリをしてても分かるもんだけどね〜〜。女子高生の目は節穴じゃないはず。


posted by じゃじゃまま at 12:17| 神奈川 ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | その他 あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>大事なのに、どこかフワフワと女子高生の冒険劇。

まさにそのとおり、と拍手しました。8888

現実とは程遠い争いだったせいもあるかもしれませんけれど、他人事として(いい意味で)はらはらどきどき愉しめる物語でした。
Posted by ふらっと at 2011年12月02日 13:37
ふらっとさんへ
なんだかんだと結構最後まで気になりましたしね。(笑)
いろんな人出てきて、ちょっと混乱しましたが。
Posted by じゃじゃまま at 2011年12月03日 21:47
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Excerpt: キミは知らない(2011/05)大崎 梢商品詳細を見る 先生、本当のことを教えて。何で私の前に現れたの?研究者だった亡父の手帳を渡した直後、突然姿を消した先生。ほのかに想いを寄せていた高校2年の悠奈..
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