≪★★★≫
読み終えて1週間。読み出したら一気だったのだけど、確かに宮部作品なのだけど、満足と物足りなさが同居中。
連続無差別毒殺事件。それ自体は、これからの展開に期待が膨らんだ。
なのに、なぜか・・・。そう、私は多分杉村さんが好きじゃない。どこかで読んだことのある設定だと思った。逆玉の夫、わりと躾に厳しいお嬢様の妻、結婚に反対してる夫の家族、ああ、そうか「誰か」の人物か!
分かった瞬間、膨らんでいた期待がちょっとしぼんだ。できれば、まったく別の人物登場だった方が、「名もなき毒」面白かったような。
杉村の勤務する社内報編集部にアルバイトでやってきた原田いずみ。病的な虚言癖。
いずみに関わる者すべてがいずみの持つ毒の被害に遭う。妬み、嫉妬、甘え、いずみはたくさんの毒を持ち、周囲を傷つけていく。
毒殺事件の容疑者として娘が疑われ、そんな母を信じ苦しむ女子高生、真犯人の持つ毒は、不幸、不運。
作中、「本来杉村さんのような恵まれた人間が外立君と接触すること自体間違いなんだ」とジャーナリストの秋山に言われるけど、この作品を読んだ価値は、そこにあったと思った。
誰でも毒を持っている。リトマス試験紙のように、それは場合によっては反応したりしなかったり。
私も毒を持っている、普段はいい人だったりもするけど、自分の持ってないもの、コンプレックスを感じさせる人間のそばにいると、途端に自分が嫌な人間になる。これが私の持っている毒か、と。
でもそれは、逆をいえば、自分にとっては相手のなにかが毒であるということ。
たとえば、あえて高学歴を自慢する友人、あえて高収入を話題にする友人、誰かのそんな自慢がいずみや外立君にとっては毒であり、外立君を苦しめる。
そういう毒とは無縁でいる場所に立つことが、一番幸せの近道かもしれない。
2006年10月31日
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「毒」私も持ってます結構たくさん(笑)。
なんとか押し留めていた「毒」が年とともに
だんだん露見してるような気がして不安です。
基本的にはいい人でいたいと思ってますから。
杉村さんはちょっと「毒」がなさ過ぎですね。
「毒」は魅力にもなりうると思うのですが…どうでしょ。
ちなみに今日から深谷さんの『毒』を読み始める予定です♪
持たずに生きていくのは難しいのかも
しれませんね。
図書館待てずに購入したんですか?
旬のうちに読みたいですよね。
そのうち、ドラマ化なんてことに
なりかねないし。
私はたくさんの「毒」を持っているようです。
最近、そんな自分に気付き始めました。
そういう意味でもこの作品は、自分の内面を気付かせてくれてよかったかな。
>ともさんへ
図書館からちょうどまわってきたんです。一度借りてよかったものだけ購入してるんですけど、これは購入はしません。
でも、「毒」と関わりなく暮らしていくのは不可能だけど、なるべく自分の「毒」が出そうな相手とは距離を持つことも賢い方法かな?なんて。
外立君は不運すぎて救いがなさすぎたかも。
>くままさんへ
杉村さんのように、恵まれすぎてる人って、時に無神経で存在そのものが人を傷つけるってことありますよね。杉村さんは自分では「毒」を持っていないけど、存在そのものが不幸な人間には「毒」なのかもしれないですね。
こんにちは!
杉村さんのような恵まれた人が、捜査まがいのことをしていることに、何か納得いかないものがあったのですが、じゃじゃままさんがいうように、存在そのものが、毒ということには気づきませんでした。なるほど。
私自身にもそういう存在の人いるんですよ。そばにいて話してるだけでイライラっとくる、訳もなく憎んでる感じ。
私は、読んでいて、杉村さんもそうだけど、奥さんの方も好きにはなれないんですよね、ひがみもあるけど、そういう存在=毒ってこともあるんだな〜と身を持って知ってしまいました。(苦笑)
TBしたまんまでごめんなさい m(__)m
「毒」って、ある意味、魅力的。
惹かれるものがあります。綺麗すぎるより、影、影より裏、裏より…やばい、どんどん深みにはまっていく(笑)
《我々人間が毒なのだから》
この言葉には納得でした。
そうですね、我々人間が毒、本当ですね。
ストーリーは置いといても、投げかけたテーマがどんぴしゃ、共感持てますね。
杉村の優しさは追い詰められてる人からすれば王様の優しさのようにしか見えないのでしょうね。
自分だってその場所にいられればって気持ちになって、余計に追い詰められてしまう。
杉村からすると、どうしようもないことなんでしょうが。
あの夫妻基本的には善人なのに、好きになれない〜。
そういえば、私は実生活でも「いい人そう」「優しそう」に見える人って結構苦手だったりします。(爆)
ねーねー。あの夫婦どうなんでしょう?
前作を読んだ後、私は奥さんをイヤな人って思ってたんです。
今回読んで、一応はすごく純心な心を持ち、夫に尽くし、子供をかわいがる人になっていたから、自分の記憶との違いにビックリしました。
毒、誰しももっていますよね。
私も気がつかないうちに「毒」を吐いてしまっているようで、すごく大切な人に「時々、そうやって無意識のうちに人を傷つけてることがあるから気をつけたほうがいいよ」って言われたばかりです。
杉村夫がなのか、宮部さん自身が、ああいう女性を善人だと信じて、書いてるんでしょうかね?だとしたら、一般女性の認識とのズレを感じますよね〜。
今回は一応いい妻っぽく書いてましたけど、読んでて別にいい妻には思えなかったですし。(爆)
私なんて無意識どころか、自覚ありで「毒」吐いてる時もありますよ〜。私は杉村妻のようなタイプがそばにいると危ないです。(汗)
でも理屈が通らない人って、いる!
本人はマトモなつもりだから、たちが悪いんだよな〜。
そんな人と出会うとこちらにも毒が…(苦笑)
どうしたら病的なほど自己中心的になれるんでしょうね。
類は友を呼ぶ、じゃないですけど、変な人がそばにいるとこっちまで変になっちゃいますよ。
私ってこんなに嫌な奴だっけ?って思ってしまうくらいに。(爆)