2012年05月10日

夢違 恩田陸著。

《★★★☆》

 
各地の小学校で謎の集団パニックが起きた。
人の夢を映像化しその「夢札」を分析する夢判断の研究者たちに、子供たちの夢を解析する依頼が来た。
もうこの世に存在するはずのない兄の元婚約者、結衣子の姿を目撃する研究者、浩章。
かつて結衣子に恋心を抱きつつ、結衣子の持つ能力に苦悩した浩章は、ある子供の夢の中に結衣子の存在を感じる。
なぜ、死んだはずの結衣子が少女の夢に?

そして子供たちが見る夢の中に現れる「何者か」は、かつての結衣子の夢の中に存在していた。
夢でつながる者たちの共通点は、過去に「夢札」を引いていたことなのか。

たびたび感じる結衣子の存在。結衣子の生存を匂わせる謎の男。

夢という無意識の中で繋がる世界。

ゾクゾクしながら読んだ。本気でぞっとして、トイレ行けなかったくらい。
・・・なんだけど〜、だんだん尻すぼみっていうか、展開のスリルがしぼんで、解釈は広がりすぎて、まとまらなくなってしまった。
人の夢が映像で見れる夢札、子供たちの集団パニック、結衣子の予知夢、すっごい材料はいいのに、最後の調味料で味付けちょっと失敗したような????
面白いテーマ同士が、互いの足を引っ張り合っちゃって、どっちも俺が一番ってね。

えっと、子供たちは結衣子の夢の中に行っちゃったの?
結衣子が植えてた鳥の足はいったいなんの意味があったの?

どうも私は最後の最後で理解できていないみたい。
浩章は結衣子の夢の中に行ってしまったのか。それとも結衣子は夢札を引いたことのある人間の無意識を通じてどこにでも現れることができるってことなのか。

こうして考えてみると、確かに面白いのにな。



posted by じゃじゃまま at 22:43| 神奈川 ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 恩田陸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
じゃじゃままさん、こんにちは。
TBありがとうございました。

前半は怖かったですよね。
夜にシーンとした部屋で読むのが怖かった。

なのに後半…
でも、それもまた恩田さんらしいのかなぁって思ってます。
Posted by なな at 2012年05月12日 09:26
ななさんへ
お久しぶりです〜。
前半は本当に・・・ね〜。
しかも装丁に人の顔発見して、見ちゃいけないって思うのに夜トイレで見てしまいました。(爆)

後半の謎の男の種明かしなんてあっさりしちゃって。(苦笑)
Posted by じゃじゃまま at 2012年05月17日 22:07
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「夢違」恩田陸
Excerpt: JUGEMテーマ:読書 夢を映像として記録し、デジタル化した「夢札」。夢を解析する「夢判断」を職業とする浩章は、亡くなったはずの女の影に悩まされていた。予知夢を見る女、結衣子。俺は幽霊を視ている..
Weblog: ナナメモ
Tracked: 2012-05-12 09:27
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