2012年05月29日

鮫島の貌 大沢在昌著。

《★★★》


新宿鮫の鮫短編集。
最新刊では晶と別れてしまった鮫だけど、ここではちょこっと出てきてうれしい。
とはいえ、別れた後の話ではないんだよね。

「区立花園公園」・・・ マンジュウが生きていて、まだ若い頃。鮫が新人で公安から新宿署の防犯に来た当初の話。鮫は初めから鮫だったんだな〜。

「夜風」・・・ かつて鮫が捕まえたヤクザから電話があった。組を破門になり行き場を失い、そして腐った刑事の罠にはまり、助けを求めてきた。

「似た者どうし」・・・ 晶は新宿で夢を叶えた。新宿が晶にとっては自分の居場所。そして一人になりたいとき、自分を感じたいときいつも来る場所がある。そこに中学生の男の子がいた。
父親を刺し、逃げ場のない少年と晶が出会ったとき、そこには鮫がいる。

「亡霊」・・・ 「埋められた」との噂のある極道、須藤を鮫が見かけた。張っていた故買屋で宝石店から強奪されたものを押収し、どうやらその裏には須藤も絡んでいると睨んだ鮫。またもや須藤を見かけた鮫は話しかけたが、それは須藤を探していた双子の兄であった。そして宝石強奪に関わったヤクザが双子と知らず、兄に襲い掛かる。そして、弟がすでにこの世にいないことを知らされる。

「雷鳴」・・・ 雷雨のひどいある夜。全身濡れ鼠の男がバーに入ってきた。命を狙われる男と、刺客。
そこへ鮫がやって来る。静かな短編で、昔読んだ時もおしゃれだな〜と思った。

「幼な馴染み」・・・ アンソロジーで読んだね。藪と亀有の両さんが幼馴染みって話。ちょっと藪のイメージ変わっちゃうけど。なんていうか両さんに侵食されている。

「再会」・・・ 高校時代の同窓会に出た鮫とかつてのクラスメイト。成功者となった男には鮫の生き様は負け犬でしかない。だけど、本当の負け犬は・・・。

「水仙」・・・ 鮫に近づく中国国家安全部の女。鮫はその女の正体も目的も見抜いていた。

「五十階で待つ」・・・ 新宿にはヤクザさえも逆らえない陰から支配する超大物、「龍(ドラゴン)」がいる。そして後継者は選ばれし者で五十階に呼ばれ、テストを受けるという。ドラゴンに憧れ、じっとチャンスを待っていた「俺」はとうとうそのテストを受けることになった。うまくテストをこなした「俺」に話しかけてきた男がいる。鮫島という刑事で、彼から聞いた話は・・・。
ワクワクしてしまった。

「霊園の男」・・・ 鮫の宿敵、仙田。かつて、これは長い長い話だったな〜。仙田を射殺した鮫と、墓参りで会った仙田の息子という男性。ちょっと間が空きすぎてしまって、仙田とのいきさつやあの長い長い道のり忘れてしまったよ。
仙田の発した「あ」ってなんだったんだ??





posted by じゃじゃまま at 16:20| 神奈川 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 大沢在昌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして!
本当に新宿鮫は格好いいですよね♪
このカタルシスに痺れます。
TBしますので、よろしくお願いします。

仙田の発した「あ」は、“ありがとう”
ポルトガル語で『オブリガード』ですね。
老婆心ながら…

Posted by やっくん at 2012年06月22日 10:10
やっくんさんへ
はじめまして!
おお〜!ありがとう、なんですね。私、全然気付きませんでした。
なんだろう、誰かの名前かな〜とか。

ちょっと間が空きすぎてしまって、過去の作品の人間関係忘れちゃうんですよね。(苦笑)

鮫の格好よさがまた戻ってきましたね。
Posted by じゃじゃまま at 2012年06月23日 11:59
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