2012年07月07日

おまえさん 上巻 宮部みゆき著。

《★★★★》


「ぼんくら」「日暮し」に続く井筒平四郎と甥っ子弓之助が江戸の町で起こった遺恨ありの人斬り事件に挑むシリーズ第三弾。
おなじみのお徳さんや政五郎、おでこの面々が嬉しい。

なんていいながらも、読みすすめておいおい思い出してきたんだけど、そうそう、主要な登場人物はそうなんだけどね。
前の事件を忘れてるので、なんだったけな〜と。
宮部氏の時代小説は、上巻はなんのかんのと江戸の活気が伝わってきてワクワクするくらい面白いんだ。だけど、下巻になると実はその裏にある哀しさとか人情の深いところが出てきて、能天気に面白〜〜いと思ってた自分を恥じてみたくなる。
そんな「ぼんくら」と「日暮らし」だった・・・ということは覚えているんだよね。

本所深川も八丁堀も区別がつかないけど、江戸の町、下町は分かってる。
南辻橋のたもとで辻斬りがあった。その亡骸を動かした後も血の名残か、何度洗い流してもそこには人像が残った。江戸の町の人々は、これは斬られた者の怨念、無念だろうかと恐れる。
そしてそれと同じ斬り方をされた事件が起こった。生薬屋瓶屋の主人、新兵衛。やがて最初の辻斬りの身元が割れる。
二つの事件は、二十年前のある恐ろしい陰謀が発端だった。

と、さすが宮部氏だな〜。
一人一人の個性の書き分けが本当に素晴らしい。
なんだけど!「おまえさん」上巻に一週間も費やしてしまった。面白くなり始めるまでにちょっと時間がかかった。中盤までがなんとものらりくらりと、なかなか進まず、そこまでに五日ほど。
中盤以降からはそれはもう俄然面白くて、すでに下巻に着手。
ただ、もったいなくてまだ終結を見てないけど。

非常に楽しみだけど、終わるのが残念。




posted by じゃじゃまま at 22:14| 神奈川 ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
もったいなくなる気持ち、よくわかります。
そして、宮部さんの下巻の切なさも。
上手いですよねぇ。
Posted by ふらっと at 2012年07月08日 06:49
ふらっとさんへ
こんなに面白くてもったいないくらいなのに、序盤ちょっとまったりしちゃいました。
宮部さんは本当にうまい!!
Posted by じゃじゃまま at 2012年07月13日 22:33
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おまえさん【上】【下】*宮部みゆき
Excerpt: おまえさん(上)(2011/09/22)宮部 みゆき商品詳細を見る 痒み止め薬「王疹膏」を売り出し中の瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。本所深川の“ぼんくら”同心・井筒平四郎は、将来を期待される同心..
Weblog: +++ こんな一冊 +++
Tracked: 2012-07-08 06:50
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