2012年08月15日

クロス・ファイヤー 柴田よしき著。

《★★★》


プロ野球界に女性プレイヤーが誕生して、同じマウンドで戦う時代。
小さい頃から天才少女として活躍してきた早蕨真由と、ソフトボール経験を経て野球界に入団してきた楠田栞。タイプも対極にいる彼女たちが、恋に野球に全力投球。
栞は同じ球団の二軍選手の康平と、互いの野球人生に懸命になることを誓い、友達以上恋人未満の関係にピリオドを打つ。
女性選手の中では一番の速球の真由に比べたらいつも自分は下で、そんな位置になんの不満も疑問も持っていなかった栞が、元東京レオパーズの投手雲野が臨時コーチとなったことで、大きく運命を変えていく。

雲野は選手としての素質は栞の方が上だという。天才野球少女としていつも注目されていた真由よりも、実は栞の方が体格も体質も素質が上なんだと。
そして、女性初の先発投手として栞を育てたい、という。
やがて栞は、雲野には選ばれなかったことでより一層闘志を燃やし、野球人として覚悟を決めている真由の姿や、一緒に天下を取ろう、君の女房になる、と言ってくれた捕手片桐との出会いにより、自分も進化し続けたいと願うようになる。

柴田氏の野球小説「輝跡」がまったくもって、どこに感情を持っていけばよかったのか分からず、また野球!?とちょっと恐怖を感じながらも読んだせいか、時間がかかってしまった。
でも読み出してすぐに、あ、これは違う、読みやすいって分かったんだけど、それでもなかなか・・・。なんの事件も起こらないしね。

だけど、栞が雲野と出会い、グズグス言いながらも真由の憧れの片桐と引き合わされる頃には、ああ、面白いかも、って素直に思えた。
そして、出来れば、栞は片桐と天下を取るのか、それまでにもすったもんだありそうだけど、彼女たちの今後の活躍と、ついでに栞と片桐のその後も見てみたい。



posted by じゃじゃまま at 16:37| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 柴田よしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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