2012年12月05日

キシャツー 小路幸也著。

《★★☆》


電車通学のことをその地域では汽車通学、略してキシャツーと呼んでいる。
はるか、このみ、あゆみは仲良し三人組。はるかとこのみは幼馴染みだけど、あゆみは高校からで、今までずっと一緒にいたみたいにすぐに仲良しになった。
キシャツーの中には、はるかのご近所さんの一つ上のよっしー、生徒会長で冷静沈着。よっしーの友達で西遼太郎。
そして彼らの同級でみんなの憧れの的、高嶺の花の紗絵さん。

一両編成の汽車の中で、彼らのひと夏の冒険が始まる。
終わったときに彼らが掴んだものは・・・。

汽車の中から見える、見覚えのないテント。この辺では誰もキャンプなどしない場所で一人の青年が現れる。
彼は東京から一人、数年前に別れた血の繋がらない姉を探しに来ていた。
はるかに恋をする紗絵、それを見守るこのみとあゆみ。
幼い頃実母が出て行ってしまい、大学進学を機に実母を探しに行くつもりのよっしー。
そして、はるかが養子であり、明るく振舞っていながらも実は寂しがり屋の甘えん坊という、私には結構衝撃的だった真実が明らかになったり、光太郎の姉探しを通して、それぞれが抱えている問題をそれぞれが受け止めて一歩を踏み出す。

よっしーの実母との再会はその後どうなったのか、紗絵のレズビアンをはるかはどう受け止めたのか、というより紗絵ははるかへの想いをどのように消化したのかなど、その後が分からないままの終わりだったけど、とりあえず6年後、みんな元気っていうことだけが分かったので、いつかその後の物語あるのかな。

ああ、でも私ははるかのように紗絵さんのレズビアンを、「全然気にしません!!」って言う風には思えないので、そんなには熱望しないけど・・・。


posted by じゃじゃまま at 09:41| 神奈川 ☀| Comment(4) | TrackBack(2) | 小路幸也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ひと夏の物語なんですよね。
ものすごく凝縮されて濃いひと夏でした。
知りたいことを知ろうとするのはもちろん
知りたくないこと、知られたくないことも
きちんと受け止め(その後どうするにしても)
次へ進めている彼らがまぶしくもありました。
Posted by ふらっと at 2012年12月05日 11:14
ふらっとさんへ
いろんなことをあんなに爽やかに受け止められる彼らは善良ですよね。どんな風に捉えてどんな風に進んだんでしょうね。
知りたいような、知らない方がいいような??
Posted by じゃじゃまま at 2012年12月14日 18:09
女子高生って、あんなことをストレートで言うんだ?
オレの感性にはないことだった(^^ゞ

汽車通学、ひたすら懐かしく読ませていただきました!
Posted by じゅずじ at 2012年12月26日 19:18
じゅずじさんへ
私の朝の通学の思い出は、とにかく混んで混んで、初めて乗った時は窒息するかと生命の危険を感じました。(笑)
学校の多すぎる路線で、それはそれでロマンスのチャンスもすごい競争率で・・・負けました。(爆)
Posted by じゃじゃまま at 2013年01月06日 12:26
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Weblog: +++ こんな一冊 +++
Tracked: 2012-12-05 11:15

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Weblog: じゅずじの旦那
Tracked: 2012-12-26 19:16
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