2007年01月03日

真夏の島に咲く花は 垣根涼介著。

≪★★≫
やっと読み終わったよ〜。前半はきつかった。
フィジーという島になにかを見つけにやってきたアコ。ワーキングホリデーで滞在しながらフィジアンのチョネと付き合っている。チョネと、インド系フィジアンのサティー、そしてその恋人である日本人のヨシは同級生。
ヨシは両親と共に8年前フィジーに移住してきて日本料理店を営んでいる。

この3人とアコのある一時期の青春?のお話なんだけど、前半はなにがいいたいのか、一体誰が主役なのか見えてこなくて、アコかと思えば、結局はヨシとサティーとチョネの三角関係の話だったんだよね。そこにアコがちょこんとお邪魔してるだけ。フィジーという国で起きたクーデター、確かにクーデターで運命の歯車は回り始めたけど、クーデターそのものとストーリーはなんとなくかけ離れてるような気もするんだよね。クーデターを持ってこなくてもこの結末に持っていけたんじゃないかな。
設定に無理を感じたことが、きついと感じた一つ目の理由。

そしてフィジーという国に行ったことも興味もないので、フィジアンというのがまず想像できない。アロハ〜みたいなハワイアンを想像してるんだけど、アコとサティーが惚れたチョネ、どうしても馴染めないんだよね。
垣根氏の作品は南米が多くて、本人も紀行エッセイを書いてるらしいから南国が好きなんだろうな。南米は今までも作品で出てきたので分かるんだけど、フィジーという国はどうなんだろう。
この作品で、フィジーという国、人柄、説明くさいのが目立って、作家が惚れて惚れて書き込んだ舞台というようには感じられなかったんだけど。
通り一遍調べたとおりに書いてみました、という風に感じたのは、まったくの私の気のせいかもしれなくて、本人が見たら怒っちゃうかも?
でもな〜んかすべてが説明くさいのが、きつかった二つ目の理由。

でもサティーとチョネ、ヨシの三角関係は面白かった。特にヨシの自分で自分の首を絞めちゃう辺りなんか。



posted by じゃじゃまま at 15:44| Comment(6) | TrackBack(4) | 垣根涼介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 バイオレンスもセックスも無く、ミステリーでもない。まったくもって垣根さんらしくないけど、良く言えば新境地ってことなのかな?

 それほど悪いとも思わなかったけど…こういうのだったら垣根さんじゃなくてもいいな。
Posted by higeru at 2007年11月20日 00:23
higeruさんへ
垣根さんといえば、っていうジャンルがすっぽり抜けてた作品でしたね。
でもフィジーという国に対して、まったく憧れも芽生えなかったんですよね。普通読んでると、行ってみたい、って一瞬でも思うものなんですけど。南国があまり好きじゃないもので。(苦笑)
Posted by じゃじゃまま at 2007年11月24日 17:36
設定に無理を感じたこと。
惚れて書き込んだと感じられなかったこと。
うなづけちゃいました。
三角関係などは面白かったので、警告本にはしてませんが…。

トラバさせていただきました。
Posted by 藍色 at 2007年11月27日 02:13
藍色さんへ
そう言っていただけると嬉しいです。どうして?って言われても自分自身がフィジーに興味ないので分からないんですけど、伝わってこなかったんですよね、「この国好きだぜ!!」っていう熱意が。
Posted by じゃじゃまま at 2007年11月29日 22:15
雰囲気でいえば、デビュー作の「午前三時」に近かったような。「午前」はブログを始める前に読んだ作品なので、記憶に自信はありませんけど。
それよりも、民族によって考えることが違うってとこに本質があるように思いました。それと自分もそんなに悪くないと思いました。
Posted by しんちゃん at 2009年05月30日 22:27
しんちゃんへ
民族性の違いですね。そこを頭に入れて読んでればまた違ったのかもしれないですね。
「午前三時〜」の方がこちらよりは私は好きかな。
Posted by じゃじゃまま at 2009年06月03日 11:30
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