2007年02月18日

虹色天気雨 大島真寿美著。

なんか不思議。大島ワールドが生み出す空間って、江國さんと似てると思ったんだけど、江國さんの空間って、たとえば内巻カールでふわりとした膝丈のスカートが似合う日常なのに対し、大島氏の空間は、お洒落というより、どちらかというと見てくれなんか気にしない!って女の子を想像してしまう。
でも共通してるのは、普通の日常って面倒くさいものなのに、その面倒な部分がなくて、淡々した日々も、なんか楽しそう、悠々と過ごしてる感じがするんだよね。

「虹色天気雨」は、夫が失踪したといって探しに行く友人の子どもを預かることになった市子。市子の周りには不思議な人がいっぱい。それでいてすごく楽しそう。後輩と付き合ってる学生時代からの友人、ゲイの友人とその会社の人たち。
なにかっていうとみんなで集まって、時間を共有してる。
この仲間たち、どうやら学生時代からの付き合いのようで、市子と夫が失踪した奈津は、一番古く中学生からの付き合いみたい。

そんなことも、なんかいいな〜って思っちゃう。昔から知ってる仲間内って、一番楽しい時間を共有していて、思い出も一緒。ふむふむ、と羨みながらも、だんだんと奈津の夫の失踪の理由が知りたくて知りたくて、まりちゃんと後輩の彼のことも気になって、ああ、この仲間に加わりたいな、読んでる間は自分も仲間の一人になったような気分でいた。
posted by じゃじゃまま at 22:19| Comment(8) | TrackBack(7) | 大島真寿美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは、じゃじゃままさん。
いっぱいの登場人物だが楽しい本でした。
仲間、気の置けない仲間がいるのって、
やっぱりいいものです。
Posted by モンガ at 2007年02月19日 00:19
自分のレビュー読み返してて、この作品に関してはやたらと「仲間」と「共有」という言葉が目に付きます。そこがテーマ、ポイントだったんでしょうかね。
友人の夫が失踪!?友人の元妻と怪しい!?友人の子ども預かる!?なんて私だったらストレス溜まりそうなことなのに、あの仲間たちがいてくれたら楽しそうな出来事ですね。
Posted by じゃじゃまま at 2007年02月19日 09:01
じゃじゃままさん、こんにちは!
お伺いするのが遅くなってごめんなさい。
大島さんの世界ってどうしてこんなに心地良いのでしょう。
でもおっしゃるようにふわりとした世界ながらも
そこに存在する女の子は意外にサバサバしているんですよね。
そこがまた良いのでしょうか。
若い頃はなるべく一人がいい、なんて思ってましたけど
年を重ねるごとに人恋しくなっています(笑)
仲間っていいなぁ、としみじみ思わせてくれました。
Posted by リサ at 2007年02月22日 17:39
そう、若い頃はまだまだ自分の未来は広がっていて、一人でも寂しくなかったんですけど、でも強がっていた部分もあり、もっともっと早く大島作品に出会っていたら(大島さんまだ作家さんじゃないか(苦笑))、作品に出てくるような女の子を目標としてたのにな、って。

仲間っていいですよね。もう少し仲間を大事にすればよかった。思い出すのは中学時代で、夢によく見るのは高校時代なんですけど、これってなんでしょうかね。大学時代は思い出しも、夢にも見ません。
Posted by じゃじゃまま at 2007年02月23日 10:35
大島不思議ワールドのたとえに
うなずかされました。

濃密でいて踏み込みすぎない
適度な距離感の友人関係が
読んでいて心地よかったです。
Posted by ふらっと at 2007年05月23日 13:26
ふらっとさんへ
心地いいんですよね〜。大島作品に出てくる人間関係の距離って。
こういう仲間と時間を共有できるって素敵ですね。
Posted by じゃじゃまま at 2007年05月26日 18:08
こんな友達関係っていいなあ、と思いながら、自分の不精ぶりを反省(汗)
とーっても素敵な作品でしたね。

個人的なことですが、あと積読の2冊でコンプです。
これで安心していつまでも積んでいられる(笑)
Posted by しんちゃん at 2007年09月19日 16:47
しんちゃんへ
こんな楽しい仲間がいたら、なんでも乗り越えられそうですよね。どんなに大変な時でも、心強いかも。
でもなんだかんだといって、一人でいることも好きな私には、無理かもしれません。でへ。
Posted by じゃじゃまま at 2007年09月20日 21:29
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/34060862
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

虹色天気雨  大島 真寿美
Excerpt: 虹色天気雨大島 真寿美 270 ★★★☆☆ 【虹色天気雨】 大島 真寿美 著  小学館 《やっぱり女性ための女性友情小説かな》 内容(「BOOK」データベースより)ある日突然、幼なじみ奈津の夫・憲吾が...
Weblog: モンガの独り言 読書日記通信
Tracked: 2007-02-19 00:11

虹色天気雨 大島真寿美
Excerpt: 幼馴染の奈津の夫が失踪、その一人娘である美月を預かることになってしまった市子。そして、しっかりと支えてくれている友人達・・・。気の置けない昔からの友人との交流の中で、過ぎていく日々をかみ締め、別れや出...
Weblog: かみさまの贈りもの〜読書日記〜
Tracked: 2007-02-19 09:43

虹色天気雨 大島真寿美 小学館
Excerpt: 自分の生きている空間というのがあって、その中で人は限られた人間関係の中で生きている。自分の家族、自分の友達、自分の仲間・・。その同心円のなかで重なり合ったり、離れたり。この物語を読んで感じたのは、女の...
Weblog: おいしい本箱Diary
Tracked: 2007-02-19 23:16

『虹色天気雨』 大島真寿美
Excerpt: 中学時代からの友だち「私(市子)」・奈津・まり。奈津は結婚し、10才の娘美月がいます。まりは年下のカメラマン旭との恋が終わりそうな予感なのですが、最初から一方的にまりが追いかけていたので、それが普通と...
Weblog: 猛読醉書
Tracked: 2007-02-20 06:29

『虹色天気雨』大島真寿美
Excerpt: 虹色天気雨大島 真寿美小学館2006-10-20by G-Toolsある日突然、幼なじみ奈津の夫・憲吾が姿を消した。市子は、夫捜しに奔走する奈津から一人娘の美月を預かる。女性の影もちらつく憲吾の失踪だ...
Weblog: ひなたでゆるり
Tracked: 2007-02-22 17:36

虹色天気雨*大島真寿美
Excerpt: ☆☆☆☆・ 虹色天気雨大島 真寿美 (2006/10/20)小学館 この商品の詳細を見る早朝に電話でたたき起こされ、中学校からの幼なじみである奈津のひとり娘・美月を預かることになった市子。小さな美月か...
Weblog: +++ こんな一冊 +++
Tracked: 2007-05-23 13:21

「虹色天気雨」大島真寿美
Excerpt: 虹色天気雨大島 真寿美 (2006/10/20)小学館 この商品の詳細を見るお〜い!アマゾンよ。表紙の良さがまったく伝わらんではないか。ったくもうっ。朝の五時半に幼なじみの奈津の電話で起こされた市子...
Weblog: しんちゃんの買い物帳
Tracked: 2007-09-19 16:43