2013年03月07日

光 道尾秀介著。

《★★★》


小学4年生の主人公の利一と、親友慎司とその姉。貧乏で祖母と二人暮らしの清孝。清孝を同情めいた蔑みで、ちょっと小ばかにしている宏樹。
町に住みついている野良犬殺しの濡れ衣を着せられた清孝と、着せている宏樹。
その事件がきっかけで利一と清孝の間には信頼にも似た友情が芽生え、子供特有のあまりこだわりのない交友関係で、利一と慎司、利一と清孝、そしてそこに宏樹が加わり、慎司の姉の悦子も含め、彼らはその町で子供時代を過ごす。

そんな彼らの冒険と成長物語、といった感じでしょうか。

アンモナイトをもらった清孝に、負け惜しみの言葉をぶつける宏樹。みんなで偽物のアンモナイトを作って宏樹に仕返ししようという慎司の発想も、損得なしの子供ながらの素直さが懐かしい。
洞窟探検も、あの生首は爆笑してしまったけど、毎日が小さな冒険と探検の繰り返しだった日々を思い出した。

道尾作品だから、どこかになにかあるかなと思ったけど、このまま懐かしい思い出話で終わっちゃうのかなと思ったら、劉生が現れたときから、きな臭くなってきて。
なんにも事件がないんじゃ物足りないからね。
とはいえ、やっぱり物足りなさは拭えないけど、清孝と祖母の話はつ〜んときた。

なんとなく【スタンド・バイ・ミー】を想像しちゃった。


posted by じゃじゃまま at 23:07| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 道尾秀介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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