2007年03月23日

最愛 真保裕一著。

≪★★★≫

久しぶりに真保氏の、なかなか深みのある作品を読んだ気がした。サスペンスなのに人間ドラマだった東野氏の「使命と魂のリミット」、人間ドラマのようでサスペンスの「最愛」。
比べるのは卑怯な気もするけど、「最愛」に軍配が上がるでしょうね。

最後まで全然予測がつかなくて、知りたいという欲求の強さはどっちも同じだったけど、深かった。
音信不通だった姉と再会したのは、病院で脳死寸前の姿。
暴力団が絡んでいる金融会社で火災に巻き込まれ、なぜか頭に銃弾を受けている。
そして巻き込まれる前日、結婚していた。

どうした?なにがあった!?
幼くして両親を失い、姉弟がそれぞれ親せきに引き取られ、そこが明暗を分けた。
弟を守り抜く強い姉の面と、居場所がないがゆえに荒れる姉。その弱さのイメージが繋がらなくて、違和感は感じたかな。
謎を解くために、弟が姉の近況を調べまわるけど、なぜかいらついた。
「僕」の視点で書かれてるので、「僕」がどんどん種明かししなくちゃいけない設定なんだけど、結構強引な説明で、思い込みでそんな風に解釈していいの?と思ってしまった。
オダギリ刑事も、え〜、本当にそれが理由なの?もっとなにかあるのかと思ったよ。たくさんエピソードが出てくるわりに、弟と姉の話以外はさして重要でないのは、「使命〜」の西園と夕紀と一緒。

ただ読み終えた後、ふ〜っとため息が出た。
posted by じゃじゃまま at 09:10| Comment(8) | TrackBack(5) | 真保裕一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そう、あのお姉さんがイマイチつかめないというか…よくわからないというか…ちょっと引いてしまった自分がいました。強烈ですよね。なんか、同じような感想でうれしかったです(笑)。
Posted by chiekoa at 2007年03月23日 11:19
お姉さん、かなり複雑な性格ですよね。性格って誰しも裏表あるけど、でも表裏一体でどこか繋がってなくちゃいけないはずが、どうもバラバラのような気がして。
あの弟の推理、いちいち当たってるんですけど、イラッときましたし。(笑)
Posted by じゃじゃまま at 2007年03月24日 17:17
こんばんは。じゃじゃままさん。

え〜!!これが最愛とは言えんだろ?みたいな感想でした(苦笑)

TBさせていただきました。
Posted by ゆう at 2007年04月06日 23:30
そっか、結局「最愛」っていうのはそういうことだったんですもんね。
展開にはびっくりの連続でしたけど、知ってしまえば(そんなんでいいのかい?)みたいな。
Posted by じゃじゃまま at 2007年04月09日 09:44
「なぜ?」の答えが欲しくて、読み進めてはみたものの、途中から疲れてきてしまいました。
そして最後は、「う〜ん?」…何を訴えたかったのかよくわからない本でした m(__)m

コメント、TBありがとうございました (^^)
Posted by juzji at 2007年05月12日 21:08
juzjiさんへ
そうなんですよね。答えが知りたくて知りたくて、そのためだけに夢中だったんですけど、いちいち弟の暴走気味の推測、ほんとかい?と。蓋を開けたら当ってるし、お姉さんの人生と性格もイマイチよく理解できませんでした。
Posted by じゃじゃまま at 2007年05月16日 09:18
前半の掴みはバッチリだったんですけれどねぇ。
どうもあの姉弟がつかみきれず、感情移入できなかったのが中途半端な読後感の原因のような気もします。
Posted by ふらっと at 2007年07月05日 17:12
そうなんですよね、掴みはOKなのに、最後まで持たなかったですね。
あの姉弟、特に姉の方が性格、人格がどうにもしっくりきませんでした。
Posted by じゃじゃまま at 2007年07月06日 13:03
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