2013年08月03日

展覧会いまだ準備中 山本幸久著。

《★★★★★》


大学時代は応援団。卒業後は大学院に進み、学芸員となり野猿美術館で働く今田弾吉。
応援団魂はそのままに、いまだやりたいことを成し遂げてない弾吉。仕事先のサクラちゃんとの出会い、応援団OBの息子の進路、先輩学芸員の仕事への情熱、などなど誰もが日常で遭遇してそうな出来事を綴る、ハートウォーミングストーリー。

弾吉は、OBに誘われた後輩の試合で、ある絵の鑑定を頼まれる。それは江戸時代の侍の書いた絵だった。
いまだに自分の企画を美術館で採用されたことのない弾吉は、同僚学芸員の仕事にかける夢や、サクラちゃんのボクシング、先輩の子供の夢、いろんなものに後押しされ、その侍の絵を野猿美術館に飾りたいと、一歩自分の夢の実現に踏み出す。

侍の子孫のおじさんも、最初は嫌な奴かと思っていたら、実は自分もかつて夢を諦め家業を継いだ経験があり、好きなことを仕事にできなかった後悔、好きなことを仕事にしてもそれを続ける難しさ、そんなことを問いかけているようで、この続きが是非読みたい。

弾吉が絵画展を実現できたのか、サクラちゃんとどうなったのか、マサヒコはそんな大人たちを見て、自分の将来にどういう決断を下したのか、野猿美術館の学芸員の方々もみんな愛すべきキャラで、この後が知りたい。

美術館って、まったく興味がないわけではないけど、特に行くわけでもなく。でも、近所のデパートや上野でなにかやっていれば、お?と思うくらいの興味はある。
この本を読んで、いいなって思った。行ってみたいと思えるほどに、お仕事小説、面白かった!!

醐宮・・・九品仏・・・どこかで聞いたキーワード。そんな小説あったよね。
こんなところでリンクするとは。。。






posted by じゃじゃまま at 21:59| 神奈川 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 山本幸久 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
美術館が舞台ということもあるのかもしhれないけれど
躰も心もほっと安心するような一冊でしたね。
登場人物がみんないいのも一因でしょうか。
山本さんのリンク、さりげなくて好きです。
Posted by ふらっと at 2013年08月04日 06:16
ふらっとさんへ
山本さんのお仕事小説。これ、結構お気に入りに入ります。
美術館行きたくなりますよね。
Posted by じゃじゃまま at 2013年08月05日 17:07
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