2013年12月26日

神去なあなあ日常 三浦しをん著。

《★★★》


横浜出身の青年が、親と教師に林業の現場に放り込まれ、なにがなんだか分からないまま過ごした一年の奮闘記。

高校卒業と同時に、教師から林業研修の見習いとして申し込んだことを教えられ、初孫に湧く両親の関心はもはや息子にはなく、かばん一つで列車に揺られ三重県の山奥に来た平野勇気。
フリーターとか所在をはっきりしないでも許される今の時代だけど(私の時はそんなものはなかったけどね。そもそもアルバイトだって世間体悪くて、正社員で働くのが当たり前だったのに)、教師や親に言われるまま三重県まで来ちゃう勇気は素直だよね。

ところどころふっと笑ってしまう、確かに面白いぞ!とは思ったけど、のどかな三重県で、特別大きな事件や事故が起こるわけでもなく、ちょっとだれてしまったくせに、読み終えた時、また読みたい!と思える不思議な物語だった。

途中で親方の息子が神隠しにあったり、親方の義妹に恋したり、勇気が徐々に神去村のよさを見つけ、馴染んでいこうとする、それ自体は分かったけど、かといってページめくる手が止まらない!といった興奮とは違って・・・。
だけど、読み終えると好きになっている。直紀と勇気のその後も気になるしね。

神隠しってそんな・・・って感じのところを、そのままにしてたね。でも、私は山にはなにかそういうモノがいるの分かる気がする。
私にはいわゆる霊感っていうのはないんだけど、確かに山にはなにかいて、ああ、こっち見てる!って感じたことあって、だから神去村の人々が山を大事にして、いまどきの青年である勇気の先輩、ヨキもきちんと村に入る時は体を清めたり、長老たちもそうだけどさ。

そういうのきちんと守っている村があって、林業に携わる人々はみんなそうなのかな。ちっとも違和感はなかった。
本当に山には、精霊がいるんじゃないかって思ってる。



posted by じゃじゃまま at 16:13| 神奈川 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | その他 ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
確かに、ハラハラドキドキ大興奮とはかけ離れているけれど、気づくと取り込まれているという感じでしょうか。
ぬるいお風呂の半身浴の快感に似ているかも。^^;
Posted by ふらっと at 2014年01月04日 18:30
ふらっとさんへ
大変に遅くなりました。
お初だったんですけど、不思議な魅力がありますよね。
続編も読んでみようかなって思います。
Posted by じゃじゃまま at 2014年01月20日 17:16
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