2014年05月02日

震える牛 相場英雄著。

《★★★★》

平成版『砂の器』誕生!

警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。初動捜査では、その手口から犯人を「金目当ての不良外国人」に絞り込んでいた。田川は事件現場周辺の目撃証言を徹底的に洗い直し、犯人が逃走する際ベンツに乗車したことを掴む。ベンツに乗れるような人間が、金ほしさにチェーンの居酒屋を襲うだろうか。偶然同時に殺害されたかに見える二人の被害者、仙台在住の獣医師と東京・大久保在住の産廃業者。田川は二人の繋がりを探るうち大手ショッピングセンターの地方進出、それに伴う地元商店街の苦境など、日本の構造変化が事件に大きく関連していることに気付く。
 これは、本当にフィクションなのか?
 「地方」の現状を描くことであぶり出させる、日本の病巣!
 衝撃のミステリーエンターテイメント大作!             (本紹介より)


面白かった!!初相場氏だけど、タイトルにぞっとする。このタイトルが出てくるのは、本当に終盤の一行なんだけど、なんだろう?字の通りでぞっとしたんだよね。
これ読むと、スーパーのお惣菜買う気しなくなるし、ショッピングセンターにも複雑な思いが出てくる。便利なんだけど・・・。それに、正直個人商店よりもスーパーの方が安いし・・・。

それにしても、2年前に起きた居酒屋強盗殺人事件と、記者の私怨ともいえる大手ショッピングセンターを手掛ける大企業相手を執拗に追い続ける鶴田の記事が、一つに繋がっていく過程はすごかった。
正直、ショッピングセンターの進出云々はあんまり興味なかったし、これが居酒屋強盗殺人事件と関係あるの?って焦れてた。
ところが、売上金目当ての外国人の犯行説から、地取りの鬼のメモ魔の異名を持つ田川が再捜査して目をつけたのは、巻き添えになった客だった。
ここがすごい!売上金目的の強盗から、実は巻き添えになった客こそが犯人の狙いでは?と気付くなんて。

どんどん大きな風呂敷が小さくなってくる辺り、早く早く!田川と鶴田が知っていることを教え合えばいいのに!って興奮してしまった。
最後、田川は信頼していた上司、捜査一課長宮田に裏切られたのは、現実的な後味の悪さというか、現実的な諦めの余韻を残す。事実に近いフィクションだ!

結局、真相は世に出すことはできないけれど、それでも未解決だった事件の犯人が捕まってよかった。
相場氏、チェック!



posted by じゃじゃまま at 22:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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