2014年05月06日

北天の馬たち 貫井徳郎著。

《★★》

毅志は、横浜の馬車道近くで、母親と共に喫茶店「ペガサス」を営んでいる。ある日、空室だった「ペガサス」の2階に、皆藤と山南というふたりの男が探偵事務所を開いた。スマートで快活な彼らに憧れを抱いた毅志は、探偵仕事を手伝わせてもらうことに。しかし、付き合いを重ねるうちに、毅志は皆藤と山南に対してある疑問を抱きはじめる…。  (「BOOK」データベースより)

そうそう、読んでる時に違和感ありありだったんだよね〜。
エピソード2の、ずっと独身の姪に出会いを、って依頼で、どうやら結婚詐欺師みたいなのに、皆藤や山南はまるで動かず、毅志に至っては自分で調べ始めて・・・そんなの依頼主の叔母に聞けばいいのに、って。
まあ、結局、すべてがある作戦だから依頼主の叔母なんてのもいないわけなんだけどさ。

ところどころ、それってもっと突っ込めそうなのに、って思うんだけど、全体的にすごく中途半端な感じがした。とても渋くて恰好いい皆藤と山南なんだけど、一番見せ場の悪党との対決シーンとかないし、毅志に至っては喫茶店のマスターなのに、よくもまあ探偵まがいのことを・・・って探偵助手志望だけど。

元はといえば、企業の社長の座をめぐっての骨肉の争いが発端なのに、そこは脇においといて、遺産を亡き親友の娘に残すための、邪魔な奴らを罠にはめて陥れる物語で、なんだろう?主役に置くべきポイントがいまいち?

いいんだよ、もちろん。長男に妬んだ次男が、腹違いの弟とそのまた種違いの兄弟と手を組んで、次男は社長の座を、腹違いの弟とその兄弟たちはお金を狙うって話は。
で、山南たちは、死んだ跡取り息子の長男の仇を取るために、そして残された一人娘を守るために次々に罠にかけるってのも。
でもそのわりに、どっちも中途半端な盛り上がりで、肝心のゴロツキをどうしたのかってところは抜けてるし、道端に大量の血痕が、ってだけじゃ、ゴロツキが死んだのか、刺し違えるつもりの山南が死んだのか分からないし。

貫井氏にしてはいまいちの出来だった。

posted by じゃじゃまま at 17:09| 神奈川 ☁| Comment(1) | TrackBack(1) | 貫井徳郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
続編か、スピンオフか、あるでしょうかねぇ……。
読者の想像力にゆだねられた、とも言えるけれど
やはり釈然としない印象ですよね。
Posted by ふらっと at 2014年05月06日 18:07
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