2007年04月23日

永遠。 村山由佳著。

物語は、亡き母のかつての恋人、そして19年間その消息を知らなかった父の傍で、決して娘です、と明かすことのないまま2年間父の働く大学で生徒として見つめてきた弥生が、卒業式を終え、町へ帰る日のお話。その見つめ続けてきた2年間の日々の話じゃなくて、その日、幼なじみの哲也が弥生を迎えにやって来る。待ち合わせの水族館で、二人の会話や哲也の回想から、弥生の境遇、父とのことが分かるって寸法。

ものの30分ほどで読み終えてしまいました。その前に恩田作品「中庭の出来事」で充分手こずっていたので、これはもう素直に簡単に。映画「卒業」のコラボレーションとして生まれた作品、って書いてあるけど、コラボレーションってなんぞや?の世界。
どうも映画が先で、それ見ながら「永遠。」を書いたっぽいんだけど。
映画を見ていないので、映画ではどんな風に弥生や真山悟が描かれていたのか分からないけど、弥生像、真山像、はたまた映画ではまったく出てこなかったという哲也像は、壊されていないだろうか。

多分大丈夫なのだろう。小説「永遠。」は短いお話だけど、そこから充分弥生の芯の強さ、真山が弥生の母葉月を愛していたか、そして哲也がどれほど弥生を大事に思っているかが伝わってきたので、小説がこれだけ透き通ってるのだから、文句はないだろうな、と思った。
サイドストーリーは、読者や観客にとって思いがけないプレゼントだよね。

posted by じゃじゃまま at 09:39| Comment(0) | TrackBack(1) | 村山由佳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『永遠。』
Excerpt: 映画ありきでできた作品らしい。 淡い恋愛感情というより家族とはということを考えさせられた。弥生の母の生き方、弥生が父に言えなかったこと、父の思いなど様々な感情が交差している描写がすごく良かった。..
Weblog: Pesciのブログ
Tracked: 2008-12-16 01:27
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