2014年08月03日

ペテロの葬列 宮部みゆき著。

《★★★》

バスジャックに遭った杉村三郎。犯人は警察がバスに突入した際に、自殺した。
後日、犯人は約束通りに人質たちに慰謝料を送って来たが、いったい誰が?そして、あの犯人の目的はなんだったのか。
まるで雲を掴むかのような調査だったが、やがて世間を騒がせた詐欺事件へと繋がっていく。

このシリーズ、ドラマでは小泉孝太郎が演じていて、コンツェルンの娘を国仲涼子。この二人、あんまり好きじゃなくて、特に小泉孝太郎がどうも、この人役者??なんだけど、役者・・・ね〜、と思ってるせいで、どうも小説も進まなかった。

で、国仲涼子の方は、彼女がってわけじゃなく、小説の菜穂子が嫌いなんだ。
今多コンツェルンの娘で、いわゆる愛人の子だから本流からは切り離されるわりに、贅沢に育って、前のシリーズのときから、菜穂子の世間ずれした発言や、現実を知らないお嬢様感覚にイライラさせられてて、ああ、このシリーズか、って思ったら、厚みもあったせいもあるけど、二週間かかってしまった。

でも、読み終えての感想。

いろんな意味ですっきりした。

庶民の出の杉村三郎が、今多コンツェルンの娘と結婚することになって、家族との絆も断たれ、会社も辞めさせられ、娘婿として微妙な立場で義父の会社に入る。
菜穂子は、自分の生活をまったく改めることなく、今までどおりの生活を満喫して、生まれた娘は私立小学校に通わせたり、なんともまあ、釣り合ってない夫婦だったんだよね。
それがずっと不愉快だったわけで、それがようやく解消される結果となり、すっきりした。

バスジャック事件が解決するよりも、そっちがすっきりしてよかった。

杉村三郎の気持ちも、実はずっとそこにあったんじゃないかな。
それをだましだまし続けてきたけれど、隠していた本心にやっと気付くことができて、ああ、すっきりした。

詐欺事件に関しては、ああ、そうですかって感じ。
たくさんいる被害者、加害者の中から、どうして選ばれたのか、ってのは結局分からなかったけど、それもまあいいや。



posted by じゃじゃまま at 14:38| 神奈川 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まだ、図書館から貸出が来ないうちにTVは終わった・・・
本はまだまだ来そうにない・・・どうしよう?

で、TVの感想「じゃじゃままさん」と同じ
最後、菜穂子のあまりのお嬢様ぶりにビックリ????
なんだかまだ続編がありそうだけど、シングルマザーを気取ってるんじゃない!!!
ただ、私はあんまり頭のよくない真正のお嬢様だな〜と。
Posted by しらかば at 2014年09月21日 16:58
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