2014年09月17日

生存者ゼロ 安生正著。

《★★★》

エボラ出血熱やデングウイルスなど、世間を騒がせてるこのタイミングで、なんと恐ろしい本を読んでしまったことか。
というか、安生氏、すごいタイミングで執筆したね。もちろん、ご本人は預言者でもなく、たまたま、もっと以前から目を付けていたテーマに違いないけど。

北海道根室半島沖に浮かぶ石油掘削基地。
そこから緊急連絡が入り、そのまま連絡が途絶える。演習をしていた陸上自衛官の廻田は、救助に向かう。
目にした光景は無残な死体だらけの基地。生存者はゼロ。この遺体のあり様は、なにかの感染症か。
家族を果ての土地で奪われ、学界からも追われた感染症学者の富樫と廻田は、ウイルスの正体に迫るため、責任から逃れようとする政治家や富樫を陥れた元同僚たちと闘いながらも、調査する。

国民がパニックになり、収拾がつかなくなることを恐れ、情報をひた隠しにする政府。なんとかこのまま終わってくれないか、と希望的観測で調査を打ち切った後、とうとう北海道のある町で同じような死体が溢れ、本土に迫るカウントダウンが始まる・・・。

そうかそうか、ウイルスか。
どっかの組織が生物テロを起こしたのかと思ったけど、そうではなかった。
人間が自分たちの文明のため、掘り起こしてしまった、恐ろしいウイルスだった。

ちょうどドラマで、シロアリ駆除業者が一家殺人事件を起こしたのと重なったため、シロアリ、ウイルス、嫌な感じだった。
感染すると猶予もないまま発症して、致死率100%で、結局、シロアリ同士の縄張り争いに賭けるしかないのも、救いがなくてラストがパッとしない。
責任逃ればかりの政治家に、まさか現実ではもう少しマシだろうと思いたい。

そもそも、地方自治体に任せてる方が絶対逃げられないって、中央の政治家さん。そこ、わかんないかな。

家族を失った富樫が、薬物中毒になってしまったのも、なんとも救いがないし。

この先、これからも未知のウイルスが出てくる気がして、人間が先を行きすぎると、こうやって警鐘を鳴らされるのかな。


posted by じゃじゃまま at 17:07| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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