2014年12月28日

壁と孔雀 小路幸也著。

《★★★★》

警視庁SPの土壁英朗は仕事の負傷で休暇を取り、幼い頃両親の離婚で別れたまま2年前に事故死した母の墓参りに赴く。北海道にある母の実家は町を支配する名家で、今は祖父母と小5の異父弟・未来が住んでいた。しかし初めて会う未来は自分が母を殺したと告げ、自ら座敷牢に篭もっていた。その真意とは?さらに町では謎の事故が相次ぐ。信じるべきものがわからぬまま、英朗は家族を護るため立ち上がる。 (「BOOK」データベースより)

小路氏にしてはちょっと珍しい、きな臭さの漂うミステリー小説。
でも、やっぱり根底には人の優しさが流れている。
主人公、土壁英朗には幼い頃に別れた母がいる。父とは駆け落ちで結ばれたという。その母がある日父と別れ英朗を置いて家を出てしまった。それから数十年、母の死に、墓参りのために、会ったこともない祖父母に会いに行く。
それまで音信不通だった英朗に対し、祖父母は愛情を持って接してくれる。ずっと気にかけていた、と。
こういうところが優しいんだよね。

そして、英朗は知らなかった。自分に異父兄弟がいたことを。まだ小学生の弟。だけど父親の存在は知らされていない。
秘密の多い母の一族だけど、今までの小路氏の小説のようにぎりぎりまで引っ張って感はあまり感じなかった。

篠太家の結束は、ある秘密を守るためで、邪まなものもあれば、純粋に篠太本家を守るためだったり、だけどやっぱり小路氏だからね、根底には人間への優しさが溢れていて絶対に幸せになるの分かってるからね。

珍しくお金に絡んで嫌な奴いたけどね。

母親がどうして弟を産んだのか、どうしてあの池で死んでしまったのか、本当の真相は分からないままだったけど、未来も祖母も、英朗も、安心できたのでよかったよかった。

posted by じゃじゃまま at 16:02| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 小路幸也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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