2007年08月10日

佐々木丸美さん

私は佐々木丸美氏の「雪の断章」を愛してやまない。
本当はずっと、そっとしておきたい作品なのだけど、自分のメモ書きとして書き留めることを決意。

「雪の断章」「忘れな草」「花嫁人形」は、ある一族の壮大なスケールで描かれる、陰謀と謎と隠された運命の物語。でも、ミステリと思ってはいけない。陰謀や謎がすべて解き明かされるわけではないので、一体なにが起こったのか、一体なにをしたのか、誰が犯人なのか、なんてことは謎のまま。
ただ「雪の断章」は序章で、最初の一端でしかないけど、この作品に関しては、これから始まる壮大なスケールの運命の物語は、一言も語られていない。
次に続く「忘れな草」「花嫁人形」と、3人の従姉妹の、陰謀と謎と隠された数奇な運命が常にどこかでリンクし、間に数作品挟み「風花の里」で一応の一族の物語の決着を迎える。そして作品を追うごとに、哲学的なもの、内面を重視した内容が幅を利かせて、「雪の断章」が一番ロマンティックで単独でも感動できる。

飛鳥の出生の秘密を知り始めると、どツボで、相関図を作れば作るほど眉間に皺が寄ってしまった。

24年前に読んで以来、何度も何度も、一番読み返した、私の宝物。
佐々木氏は他にも崖の館に集まる、これまた従兄妹たちの不思議な運命の神秘の館シリーズ作品があったり、「沙霧秘話」もこれまたしかり。
そしてすべての作品が、どこかで繋がっていたりする。

共通して、生命の神秘、仏教的思想、心理、など奥が深い。
大好きな「雪の断章」だけど、昔斉藤由貴主演の映画になったけど、私からすると問題外。
愛してやまない者としては、この作品を映画化するならば、続く「忘れな草」「花嫁人形」も視野にいれなければ、飛鳥の本当の意味での物語は成立しないし、できれば、ファンとしては中途半端な形で映画化することはやめて欲しかった。

まだまだ語りつくせないけど、続きは「雪の断章」で。
posted by じゃじゃまま at 12:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 佐々木丸美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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