2007年08月10日

雪の断章 佐々木丸美著。

昭和58年第1刷の本、24年間何度も読み返したせいで、表紙はボロボロ、ページも黄ばんでバリバリ。ところどころセロハンテープで補修してある。

孤児の飛鳥。同い年の娘がいる本岡家に引き取られ、5歳の女の子なのに休む間もなく働かされる。飛鳥は、蔑まれるためだけにそこにいなければいけないのか。
運命の力がそっと飛鳥を後押しする。堪らず飛び出した飛鳥。そこである青年と出会う。
導かれるように青年と再会し、やがて引き取られる。
そこで飛鳥は、祐也の深い愛、史郎の大きな愛に囲まれ成長する。

高校生になったとき、本岡家の長女、聖子と再会。そして殺人。
疑惑。祐也と飛鳥を嫉妬で引き裂こうとする家政婦。チビちゃんと呼びながら、史郎の心が大人の男の愛に変わっていくのも、心を見せない祐也よりも、私は好きだった。
孤児ゆえに頑固で自分の世界を崩そうとしない飛鳥。そんな飛鳥に戸惑いながらも、祐也と史郎は見守り愛し続ける。

飛鳥はどちらの愛を選ぶのか。

飛鳥の視線で語られるので、一人よがりで思い込みも激しく、祐也に他の女性の影がちらついても、結局それは謎のまま。
二人の大人の男が、まだ幼い少女だった飛鳥を育てながら、徐々に一人の女性として愛し始め、飛鳥の心は祐也にありながらも、それが叶うのか、史郎のストレートな愛に応えるのか。
私はここが一番好きだった。まさか、飛鳥の出生の秘密が、すべてに繋がってるとは知らずに、純粋にそこだけで感動していた。

殺人者は誰なのか。一体なぜ?
運命、まさにこの物語の人物たちは、運命によって引き寄せられ、私に大きな影響を与えた作品。
どうにもならないとき、飛鳥の背負ってきた運命を思うと、自分も自分の運命を受け入れてみよう!という気になる。
posted by じゃじゃまま at 22:40| Comment(1) | TrackBack(0) | 佐々木丸美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めて書き込みを致します。次回の企画ライブで佐々木丸美作品の朗読を予定しております。

お時間がございましたら是非お越しください。



【コラボ企画第二弾まえのまりこと白木ゆう子の《シャンソンと朗読で綴る》ピアノライブin荻窪】(仮題)

【日時】2020年2月16日(日)14時〜16時

【会場】都内荻窪『かふぇ&ほーるwith遊』ホール(荻窪駅徒歩10分)

ゲスト…シャンソン歌手【白木ゆう子】

【白木ゆう子プロフィール】
武蔵野音楽大学声楽科卒業
豪華客船《飛鳥》《ばしふぃっくびいなす》等の世界一周航海や世界各地のクルーズで歌う
長野冬季五輪開催中、白馬東急ホテルにて、国内外の皇室、政財界の名士の前で歌う
奈良薬師寺や、中宮寺観月会、奈良の春日大社にて奉納コンサートを行う
ホテルニューグランド横浜、ザ・プランターズディナーショーにて歌う
愛知万博パリ祭で歌う
サントリーホールにて、シャルル・デュモン氏と歌う
NHKホールのパリ祭にて、連続で歌う
国際フォーラムでの、ブリスリーズで第一回目より歌う
自ら作詞作曲したオリジナル曲『巡り逢い』CDを日本クラウンより発売
『大人の愛に乾杯を』『今度こそ幸せに〜熟年婚賛歌〜』を徳間ジャパンより発売、DAM、UGA、JOYSOUNDをはじめ、有線放送にも配信
YouTubeトップ画面にて“sirakitube”と検索

内容…シャンソン、朗読…佐々木丸美著『崖の館』『雪の断章』他(仮内容)

【入場料】2500円(予定)ドリンク付き 原則予約制、ご予約はブログの『お問い合わせ』よりお願い致します。
Posted by 前野真理子 at 2020年01月09日 02:14
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