2007年08月12日

忘れな草 佐々木丸美著。

「雪の断章」の姉妹編。飛鳥の従姉妹、上久弥生。飛鳥と弥生と、もう一人の従姉妹には隠された運命があった。上久の血縁は、北斗興産、北一商事、東邦産業、この3つの大きな企業を背負う後継者の血筋なのだ。
そして、バックアップする一族に一野木家。3人の少女を守るために眠れる獅子として手綱を握る父の友人、禾田氏。

この3つの企業に縁する血筋には、昔から誘拐、事故死などが絶えない。弥生を守るため、弥生と、二人の従姉妹たちは幼い頃隠された。飛鳥は孤児院へ、もう一人の従姉妹は敵の手の中。
そして「忘れな草」の弥生は名前を変え、もう一人の少女とどちらが本物の弥生なのか敵を欺くためにある屋敷に預けられる。
14年後、二人の少女のうちどちらが本物の上久弥生なのか、分かるのは禾田氏だけ。禾田氏により少女たちは引き取られ、一野木邸で暮らすことになる。
弥生は、一野木少年に愛され、愛し、14年という空白の時間。それでも弥生は一野木少年を愛し、少年も弥生を愛している。

ところが、邸には一野木少年はいない。高杉という青年がいるだけ。
14年前、一野木少年の父は、敵の手に落ち殺される。少年は復讐のため姿を消し、弥生たちの前には現れない。
そして弥生は、一野木少年を愛しているのに、高杉青年を愛する。
愛せるのは一野木少年だけ。高杉青年は一野木少年なのか。
高杉青年も弥生を愛してる。一野木少年はどこへ行ったのか、高杉青年なのか。

本当にややこしくて、相関図を何度書き直したことでしょう。「忘れな草」で初めて「雪の断章」の倉折飛鳥と弥生が従姉妹であることを知り、もう一人の従姉妹昭菜の存在を知る。
そして、飛鳥と祐也の愛は、運命の導きによるものだということも分かる。祐也の素性、史郎の父、すべてが運命により繋がっていた。

「忘れな草」の高杉青年の正体は、「風花の里」により決定打を打つ。
本当に3人の少女たちの数奇な運命に酔いしれる姉妹編。





posted by じゃじゃまま at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 佐々木丸美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。