2007年08月28日

家日和 奥田英朗著。

おお〜〜。さくさく読めて、なんてリラックスできたのでしょう。
奥田氏ってミステリからいつの間にやらコメディというかユーモア小説が多くなってきて、好きだな〜。いちいち、その一言が面白いんだよ、とプッと吹き出してしまう。よく人間観察してるよね。

「サニーデイ」 ネットオークションにハマった主婦。オークションの評価がよいと自信がつく主婦。もっと褒められたくてハマっていく。私はネットオークションはまったくやったことないんだけど、主婦やってると、家事育児に関してもやって当たり前で、「ありがとう」「ご苦労様」なんて言われないから、その渇望が分かる。
認められたり、褒められると、ついつい調子に乗る主婦の姿が、ちょっと身近だったりして。

「ここが青山」 リストラされて妻が働きに出るようになり、主夫業になぜか馴染んでいる夫の話も、微笑ましかった。子どもにブロッコリーを食べさせるためあの手この手でお弁当を工夫してる姿、ちょっと笑えた。女性よりも男性の方が実は家事丁寧かも?

「家においでよ」 妻と別居した男性が、それまではお洒落な妻のインテリアに付き合わされていたのが、ええい!と自分の部屋を作っていく。男性の理想とする部屋ってそんななのか。ちょっと羨ましいかも。私も一人で、収入だってそれなりにあれば、ホームシアターや多きな窓から夜景が見えるようにゆったりしたソファ置いて、ワインバーなんかもいいかもね。少なくとも、こんな日常がごちゃごちゃした部屋には・・・ま、どのみち私がいたら、どんな部屋もごちゃごちゃしそうだ。

でもこの話だっけ?一人になった部屋で遠慮なくオナラを放つ、っての。こういういちいち余計な一言が、可笑しい。

「グレープフルーツモンスター」 在宅の仕事を持ってくる担当の営業マンに妄想を抱く主婦。お!奥田節が出るか!と期待したけど、かなり控え目。誤解されそうだけど、なんとな〜〜〜くこの主婦の妄想って想像できてしまう。ついでにラストは、新しい営業マンに「奥さんのこと栗原が欲求不満らしいですよって言ってましたよ」くらいのパンチ来るかと期待してたんだけど、なかった。

「夫とカーテン」 新築マンションを当て込んでカーテン屋をオープンさせてしまった夫。うまくいくのかと不安でいると、イラストレーターの妻に天から力が降りてくる、って話。でもマンションに引っ越してからカーテン買う人なんているのかな。特に新築の場合って、うちの場合はマンションの販売会社と内装の会社がタッグ組んでいて、照明からカーテンまで紹介されたけど。契約の後にカタログ持ってきて「どうぞお選びください」って。だからカーテンのないままの生活、越してからカーテン購入っていうのがよく分からなかった。

「妻と玄米御飯」 ロハスにハマった妻とそれに付き合わされる家族。お隣のブルジョア佐野夫妻に影響されてる妻、正直この話は面白くなかった。奥田氏のことじゃないと思うけど、端々にちょっと連想されるようなことを書くのも興ざめで、イマイチだったかな〜。

でもさくさく読めて息抜きになった。
posted by じゃじゃまま at 16:42| Comment(12) | TrackBack(12) | 奥田英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サクサク読めて、そして思わずプっと噴出す。
本当に楽しい読書時間でした。さすが奥田さん。
「夫とカーテン」たしかにカーテンは入居前に購入してますよね。引っ越して最初にすることのうちの一つがカーテンをつけることだと思います。

Posted by なな at 2007年08月28日 21:02
カーテンの件、そうなんですね。
私は、マンションなど買ったことはないので、そんなもんかと思い、何も考えずに読んでしまいました。
Posted by ゆう at 2007年08月28日 22:09
じゃじゃままさん、こんばんわ(^^)
奥田さんならでわのホームドラマでしたね。思わず結婚して子供が欲しくなってしまいました(^^;
そしていつかはホームシアター、を夢に描いて頑張ります(^^)
では、では〜。
Posted by uririn at 2007年08月29日 00:06
「家においでよ」羨ましかったですね〜。
ホームシアター、ゆったりしたソファ、ワインバー…
あぁ、憧れます。
でも私も、どんな部屋もごちゃごちゃしそうで、親近感アップです(笑)。
Posted by 藍色 at 2007年08月29日 01:49
ほのぼのとしてて、読んでてうれしくなってしまうような本でした。
家庭内の問題って、ちょっとしたことなんでしょうけどね。
奥田さん、あらためてうまいなぁ!と認識。
Posted by juzji at 2007年08月29日 08:56
こんにちは〜
サクサクっと読めてリラックス、まったくそのとおりですよね☆サニーデイはドキドキしちゃってなかなか前に進めなかったけど。
男のほうが家事が丁寧・・・確かにご飯作ったりと趣味の分野ではとっても丁寧だけどその後の片付けとかを見ていると・・・・と思ってしまうのは私だけでしょうか(笑)
Posted by musagoro at 2007年08月29日 13:59
本当サクサクでしたね。
奥田氏の推理小説をずっと
待っているのですが、最近
ないですね〜

Posted by とも at 2007年08月29日 18:01
気軽に読める短編集でしたね。
「サニーデイ」などちょっとヒヤヒヤしてしまう短編もあったけど、家ってやっぱり良いなぁ〜と思いました。
お家大好きなので(^_^;)
自分のこだわりのもので揃えた部屋は、やっぱり憧れです!
Posted by エビノート at 2007年08月29日 21:34
ななさんへ
やはりカーテンってそうですよね。特に新築なら。きっと奥田さんはマンションじゃないんだな〜と思いながら読んでいました。「妻と玄米御飯」のようなセレブな生活なんでしょ〜か。

ゆうさんへ
ゆうさんは「グレープフルーツモンスター」がお気に入りですか?(^^)あの主婦の妄想って、ある意味ちょっと分かってしまう自分がいたりします。(爆)あ〜んな夢までは見ませんけど。(笑)

uririnさんへ
ホームシアターとか書斎とか夢ですね〜。
うちは家族の人数に比べて部屋数が足りないので、夢のまた夢ですね。
そもそも私の部屋ってキッチンとリビングの隅の方に棚があるくらいです。

藍色さんへ
やはり部屋はごちゃごちゃタイプですか!?(笑)
片付けても片付けてもどうも物が溢れてくるんですよね〜。というか、あれもこれもまた使うからここに置いておこう!と思って片付けられないんです。(爆)

juzjiさんへ
本当に奥田さんってうまいですよね!ミステリの時は特に思わなかったのですが、「インザプール」の時にこの人うまい!と叫びました。言い方が可笑しいんですよね〜。

musagoroさんへ
後片付け見てると、うちの場合ですが、丁寧すぎてイライラするんですよ。(笑)
そんなご丁寧にしてないでチャッチャとやってよ!と。無駄が多いような気がするんですけど。なんてばれたらやってくれなくなるかも。(爆)

ともさんへ
そういえばミステリこの頃ないですね。ミステリよりもこっちの方が奥田さんも書きやすいんでしょうかね。人間観察うまそうなので、きっといつも周囲を観察してて、突っ込んでるんでしょうね。(笑)

エビノートさんへ
私も昔からお家大好きです!!!
「サニーデイ」は、ちょっちょっとまずいよ、それ!とうちにもレコードプレーヤーあるので、それはやめて!!と。
値が吊り上っていくので、不安になりましたね。
でも面白かった。
Posted by じゃじゃまま at 2007年08月30日 12:03
わたしもお家大好き人間です。
いろんな家日和を見せてもらってたのしかったけれど
自分が落ちそうな穴も見せられてちょっぴり痛くもありました。
Posted by ふらっと at 2007年08月30日 19:54
私も読み終わった瞬間にうまいなあ〜って唸っちゃいました。日常の何気ない感じがよく出てるんですよね。
ホームシアター、ホームバーは男の部屋の基本です。
Posted by たまねぎ at 2007年08月30日 23:32
ふらっとさんへ
どの穴に落ちそうでしたか!?(笑)
自分が男だったら「家においでよ」なんていいですよね、落ちてみたい。(笑)
ネットオークションはやったことないですけど、褒められて気を良くするところ、妙に分かります。

たまねぎさんへ
うまいですよね〜、もちろん周囲をよく観察してるんでしょうけど、観察してる上に、言葉の言い回しが笑っちゃいます。
ホームシアター、ホームバー。私も憧れます。男の部屋の基本なんですね!私は女ですが・・・。
Posted by じゃじゃまま at 2007年08月31日 15:12
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