2008年01月14日

雷の季節の終わりに 恒川光太郎著。

≪★★★☆≫
初めて恒川氏の長編読んだ。なるほど、今まで彼の書く不思議な空間の物語、是非長編で味わいたいと思っていたけど、こうなるのか。
日本ではない、そしてちょっとずれた異空間にある国、穏。文明の発達してないちょっと古びた町をイメージした。

穏では、四季の他に雷季があり、その季節は神の季節として、人々は家にこもり過ぎ去るのを待つ。そして鬼衆たちが穏の国に不必要な者を排除する季節。
賢也の物語では、賢也は穏の者ではなく、過去に外の世界(日本)からやって来たらしい。賢也にはその頃の記憶はなく、彼に憑いた風わいわいという憑き物が彼の意識の底に沈んでいる記憶を教えてくれた。
そして、賢也の記憶と、風わいわいの記憶が重なった時・・・。
ある事実が発覚する。

茜の物語。茜はまさしく日本人で、日本の物語。継母が穏の血筋で、継母に憎まれた茜は、鬼衆に処刑されるために穏に連れ去られる。そこで彼女は5歳の物言わぬ少年と出会う。

二人の物語は、時間が前後していて、終盤、そういうことか!!と大きくうなづいた。
早田浩司、結局彼の存在は謎だったよね。それと、茜に風わいわいの存在を教えた友人、詩織だっけ?彼女の登場もちょっと中途半端?
いつかどこかで、また穏の町、そして早田浩司に出会いたい。
posted by じゃじゃまま at 16:03| Comment(13) | TrackBack(9) | 恒川光太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
異世界を生み出す力はすごいですよね。
何故こんなに身近に感じることが出来るんだろう。
ラストが急ぎすぎみたいで、そこが残念でした。
でもほんと上手いよね!
Posted by しんちゃん at 2008年01月14日 19:25
こんばんは、じゃじゃままさん。
【夜市】では、ちょっと衝撃を受けましたが、そういう意味では、よく出来ている感じでした。
壮大すぎた感じがありました。
Posted by モンガ at 2008年01月14日 22:53
おはようございます。
しんちゃんも書かれてる通り、最後が急ぎすぎというか、雑になっていたように感じました。
しかし、この作家さんは独自の世界観がしっかりあられて、これから先も期待ですますよね。
Posted by ゆう at 2008年01月15日 09:34
こんばんは、じゃじゃままさん!
早田くんのこととか、謎のまま残っている部分が気になって。
直接にではなくても、この世界に連なる話が読みたいと思いました。
恒川さんの描く異界は魅力がありますね。
Posted by 雪芽 at 2008年01月15日 20:54
こんばんは。
隠の世界素敵でしたね。
あの世界にずっとひたっていたかった。
早田浩司、いつかどこかで彼の物語を読みたいですね。
Posted by なな at 2008年01月16日 21:46
こんばんは。
隠の世界素敵でしたね。
あの世界にずっとひたっていたかった。
早田浩司、いつかどこかで彼の物語を読みたいですね。
Posted by なな at 2008年01月16日 21:49
しんちゃんへ
ラスト、残念でしたよね〜。面白かったけど、最後にあんなカードを出すなら、もっと早く出して欲しかった。勿体無いよね、闇番との交流もよかったし、早田君もよかったし、欲張りすぎちゃった感じですね。焼肉と鮨を同じ日に連れてかれたみたいな勿体なさ。(笑)

モンガさんへ
恒川さんは独特の世界書きますよね。ふとしたタイミングで迷い込んでしまいそうな、そんな怖さと孤独、これがまたいいんですよね。

ゆうさんへ
恒川さん、まだ3作しか出てないなんてじれったいですよね〜。(笑)もっともっと読みたい!
ラスト、早田君を出すならもっと長く読みたかったですね。

雪芽さんへ
早田君謎ですよね!!!でもいつか出てこないかな〜。あのトバムネキの心臓?が入った缶も、ドキドキですね、どっかで開かないか。
風の古道のレンにも会いたいし、早田君も。
是非是非どこかで書いて欲しいですよね。

ななさんへ
最初の闇番の彼との交流もすっごい楽しめたし、早田君もよかったですよね。実は闇番=早田君ってことないですかね?まさかね。
続編でそこんとこ明らかになったりして。恒川さんってシリーズで書く作家さんですかね?
Posted by じゃじゃまま at 2008年01月17日 12:05
あの男をはじめ、気になるところはいっぱいあるし、まだまだ読みたいと思う本でした。もっと広げてもっと長く。あれで終わらしちゃうなんて勿体無い。
Posted by たまねぎ at 2008年01月18日 01:39
たまねぎさんへ
最後にすごく魅力ある人物が登場しましたね〜。それだけでももっともっと、別でたっぷり書いて欲しいくらいですね。
ナギヒサも突然凶暴になって、もっと一つ一つ掘り下げて広げて欲しいですね。
Posted by じゃじゃまま at 2008年01月18日 21:32
こんばんは。
賢也の姉に関しての伏線はとっても上手でしたね。
後半で彼女と賢也の関わりが明らかになる部分は
あまりの意外さに唸ってしまいました。

トラックバックさせていただきました。

Posted by 藍色 at 2008年02月05日 04:08
藍色さんへ
穏という世界自体にも魅力があって、それだけでも十分だったのに、後半の展開。鮨と焼肉を同じ日に連れて行かれたような満腹感で、できればそれぞれを別の日(作品)に食べたかった気分です。(笑)
面白かったのに、中途半端になってしまった気がします。
Posted by じゃじゃまま at 2008年02月08日 16:21
隠は不思議な魅力のある世界したね。
茜の母親って、恐ろしかったです。
Posted by at 2008年05月18日 13:37
花さんへ
茜の継母でしたっけ??嫌な女でしたね〜。
もっともっと続き読みたいですよね。あの青年なんて、もっと早く登場して、彼メインの話も書けそうですよね。
Posted by じゃじゃまま at 2008年05月23日 09:56
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