≪★★★≫
9年前の世間を賑わせたあの誘拐殺人事件に関わった、ライター前畑滋子の元へ持ち込まれた数枚の絵。
その中には、滋子が関わったあの忌まわしい事件の舞台となった山荘と、知るはずもないワインの瓶が描かれていた。
描いた少年は、他にも実の娘を殺害して遺体を自宅の床下に隠していた絵を、発覚前に描いている。
それはなぜなのか?サイコメトラーなのか?偶然なのか?
それを知る術はない。なぜなら、少年はもうこの世には存在しないから。
滋子は、山荘の絵を見てしまってから、あの事件に決着をつけるためにももう一度向き合う覚悟をする。それは、少年の絵の真相を探ること。なぜ少年は床下に遺体が隠されていることを知っていたのか。
実の娘を手にかけなければいけなかった事情とは?残された妹は?
次々に明らかになる事実に、夢中で上下巻週末に一気に読んでしまった。
「模倣犯」は細かいことは忘れてしまったけど、確か、あまり前畑滋子にいい印象を持ってなかった気がする。そして、当時は騒がれるほど「模倣犯」いいかな?って思ってた。なんとなくすっきりしない部分があったんだよね。
映画なんて、論外だったしね。
でももう一度読んでみたくなった。
それにしても、滋子は何様でしょ?ジャーナリストとかライターってのは、ちょっと勘違いしてる人種ではあるよね?世の中のこと、俺様たちがリードしてる、みたいに。
私の周囲にもその職種いるけど、結構鼻にかけてるもんね。
土井崎夫妻に語るとき、真相を探り当てた時の、ライターとしての前原滋子という人間の興味が満たされた感じが、やっぱり好きになれない理由かも。
でも、正直「模倣犯」よりは私は素直にのめり込んだ。
あの川崎だか伊藤先生はいいのかい?次は、滋子教育現場に乗り込むかな?
2008年03月02日
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滋子が土井崎夫妻に語るところは私も好きじゃなかったです。「茜を見た」とかいっちゃってさ!なんて思った記憶が。
敏子のおおらかさに救われたような気がします。
そうつなげるか?
という疑問もないではないが…
荻谷敏子さんの素直さに救われた気分の一冊でした。
敏子の一人息子が見た様々な記憶。あの問題教師のその後もちょっと気になります。次回は、滋子、教育現場へ乗り込む!ですかね?(苦笑)
でも、滋子と夫の関係、なんとなく違和感?
キャリアウーマン(古い?)の妻を持つ夫って、あんなに寛大なのかな〜。「模倣犯」の頃の危機、ほとんど覚えてない。
じゅずじさんへ
敏子さんって人間できてますよね。
そういえば息子さんの絵の中にトラックの絵ありませんでしたっけ?事故に遭ったトラックってことじゃなかったんでしたっけ?
となると誰の記憶を見たのでしょうかね?記憶違いかな。
前畑滋子の再起という部分も含めて、最後まで釘付けになって読みました。
敏子さんには幸せになってもらいたいと思いました。
ラストに敏子が少年?青年と再会するじゃないですか。あそこに、敏子が祖母によって奪われた幸せが待っててくれるといいな、って期待しちゃいました。
そうやって、どんどん話を続けられるんじゃないかと・・苦笑
滋子のあの野次馬根性が・・・ね〜〜。
でもライターなんてその根性がないとやっていけないですしね。
人の傷口広げるよりも、そうそう、教育現場へ乗り込んでください、ですね。(苦笑)
対して、登場時にはいささか愚鈍なイメージさえあった萩谷敏子が、物語を本道に戻す役目をしていたようにも思えました。
ああ、そういえばそんなイメージだった人いましたね!(苦笑)
前作の「模倣犯」は世間が騒ぐほどよかったって印象もなかったし、映画もなんだかな〜って印象だったので、どうも全体的(二作品とも)に点数低めになったんですよね。