2008年03月23日

流星ワゴン 重松清著。

≪★★≫
「なぎさの媚薬」の原点はここか?過去に戻って過去をやり直す。でも現実は変えられない・・・。「なぎさの媚薬」のそのルールも分かったようなよく理解できないような。。。
これも家庭が崩壊して、死んでもいいと思った夜に、不思議な親子に出会い、一緒にドライブをする、行き先は大切な過去。
戻っても、現実は変えられない、でも、少しだけ変えた過去が積み重なって、少しだけ現実が変わっているのは、ドラマ「プロポーズ大作戦」を思い出した。

ああ、あのドラマも、過去に戻っても、現実に戻るとやっぱり変わってなくて、だけど、そのちょっとだけやり直した過去が、相手役の長澤まさみの大切な思い出になっていて、ラストで、ああ、こんなこともあった、あんなこともあった(これは全部過去に戻ってやり直した出来事ばかり)って、最後の最後で彼女の気持ちを変えるのに大事な役割だったんだよね〜。
あのドラマは私の中では、すごく説得力のある展開だった。

おっと、これは重松作品の「流星ワゴン」だったね。
でも、あんまり好きな話じゃなかったな〜。
まず息子は不登校、妻は浮気、不仲の実父の最期が近いのに、全然悲しくなくて、ただお車代欲しさに見舞いに通う。
で、過去へのドライブで同世代になっている不仲の父と出会う。父は一雄と同じ38だか6歳で、これから先息子と不仲になることをまだ知らない。
なぜ、父と出会ったのか。死の間際で、父は、不仲になっている一雄に会いたがってるから、会えたんだよね。
なんていうかな〜、その父の想いにはじ〜んとしたけど、一雄がさ〜、どうしても嫌いなんだよね、私。実の親が死にそうだっていうのに、ずっと嫌いなままで、なんだこいつ、って感じ。
一雄の家族も嫌い。不登校の息子もそうだけど、不倫してる妻。全然理解できませ〜ん、妻の言い分。

忘れちゃいけない、もう一つの親子が。
5年前に車の事故で死んでしまった間抜けで哀れな父親と、妻の連れ子、橋本親子。
この親子も、死ぬ前は決して親子にはなれなかった。死んでから、ドライブを続けながら、本当の親子のようになった。
橋本さんはいつでも成仏できるんだけどね、7〜8歳で死ななくちゃいけなかった息子の方が、気持ちの整理つかなくて、橋本さんはそんな連れ子を残していけなくて、不思議なドライブを続けてるんだよ。
泣けたね〜、これには。
なんの義理もないのに、血が繋がってないんだから、親子と認め合う前に事故死したんだから、それなのに、橋本さんは連れ子を大切に想ってる。

そして、もう一組。家庭を崩壊させてる永田一雄と不仲の父。
どんなに嫌っていても、死が近づいている病床で、父は一雄に会いたがってるんだよね。その想いが分からない主人公は、ほんと、痛いよ。過去で出会って、一緒に過ごして、現実は変わらないけど、思い出が増えてる分、父が満足して旅立って行けたのは、よかったけどね。


posted by じゃじゃまま at 15:14| 雨| Comment(3) | TrackBack(1) | 重松清 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
プロポーズ大作戦
ほんとだ!いま気づきました^^;
似ていますね。

そして、たしかに一雄はサイテーでした。
この夫にこの妻あり、っていうことでしょうか。

Posted by ふらっと at 2008年03月23日 16:37
こんばんは。じゃじゃままさん。
この作品は、賛否両論あるみたいですね。
自分とは反対の感想だったので、なかなか興味深く拝見させていただきました。
私は、この作品に躍らされてしまって(?)すっかり、涙涙で読み終えてしまいました。
まだ、重松作品にどっぷりと洗脳されていた頃に読んだからなのでしょうか(苦笑)
Posted by ゆう at 2008年03月23日 22:00
ふらっとさんへ
やっぱり永田さん一家に共感も、同情もなんにもできなくて、そこが駄目だったんでしょうね。
それに比べて橋本さん親子には、本当に泣かされましたよ。明日「プロポーズ大作戦」SPですね。

ゆうさんへ
そうそう、私もこの作品をもっと前に読んでいたら、たとえば「なぎさの媚薬」の前だったりしたら、絶対絶対、号泣してたと思うんですよ。
橋本さん親子には泣きましたけど。
どうも最近私が手にする重松作品は、私の中ではドン引きが続いてるので、今重松さんには疑心暗鬼になっています。(爆)
Posted by じゃじゃまま at 2008年03月24日 21:41
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