2008年04月22日

かなしみの場所 大島真寿美著。

≪★★★★≫

最初に読んだのは3年くらい前?きっとあの当時なら五つ星だね。
これがきっかけで大島氏のファンになったんだもん。
免疫できちゃってたから四つ星でごめんね。でもきっかけだった作品なのに、忘れちゃってるから、もう一度再読してみました。

不思議な人々が集まってる。寝言が原因で、離婚歴のある、昔誘拐されたことのある果那。
その果那が作品を納めている骨董品屋の梅屋。これも不思議な空間。そこに働いているオーナーの姪のみなみちゃん。チャキチャキしていて気持ちがいい。果那の両親、叔母夫婦、従兄たち。
一番好きなのは、従兄の住んでるマレーシアに叔母夫婦が行ってしまい、留守宅を預かる果那をねぎらいに、お正月みんなが集まるところ。
なんだかあったかいんだよね〜、賑やかで。

誘拐犯に会いに出かける果那と、誘拐犯との再会。この人も不思議ワールドだよね。そして、大島ワールドはあったかいんだよね。
今まで存在を忘れていた叔父は、母から聞かされた話よりも、もっともっと暖っか。
ろくでもないと思ってたのに、どこか憎めなくて、やる時はやるって感じで、体の弱い妻のために、朝晩一生懸命働く。ただの怠け者じゃなかったわけだ。
こういう人って、肉親だったりすると苦労するけど、でも飄々としてて羨ましくもある。浮世離れしてるちゅうか。

この作品に出てくる人々は、みんなどこか飄々としていて、サクサク生きてる感じで、すごく好きなんだよね。ああ、大島ファンになったのがよく分かる。



posted by じゃじゃまま at 17:02| ☁| Comment(4) | TrackBack(2) | 大島真寿美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大島さんの物語の登場人物は
しあわせいっぱいという感じではないけれど
それぞれがその人らしい生き方をしていて惹かれますね。
Posted by ふらっと at 2008年04月22日 21:47
ふらっとさんへ
そうなんですよね、大島作品の登場人物は、その人らしいんですよね。ああ、だから不思議と元気が出るのかな。読んでると、私もこのままでいっか〜、悩んでることなんて些細なことだよ、って気になるんです。
Posted by じゃじゃまま at 2008年04月22日 22:27
作品を読むではなく、浸るという感じでしょうか。
そんな切羽詰った感がない、のんびりが気持ち良かったです。
Posted by しんちゃん at 2008年04月23日 13:53
しんちゃんへ
離婚歴があって、誘拐されたことがあって、複雑なのに、さくさくってふんわりしてるところが、羨ましくて、大好きです。
叔父さんも、さくさくっと生きてますよね〜。
Posted by じゃじゃまま at 2008年04月23日 22:26
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かなしみの場所*大島真寿美
Excerpt: ☆☆☆☆・ 物語の主人公・果那は 離婚後、梅屋という元々は骨董や家具などを商っていたが今ではちょっとしたアクセサリだとか雑貨だとか...
Weblog: +++ こんな一冊 +++
Tracked: 2008-04-22 21:47

「かなしみの場所」大島真寿美
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