2008年05月03日

いのちのパレード 恩田陸著。

≪★★★≫

★三つってつけすぎかな〜?恩田氏にしては、まあ、理解できたってことで。前もこんな感じの短編集なかったっけ?
ほら、冷凍みかんだかなんだか、いじったり溶けたりすると地球に異常が、って話。
短編だと、ついていける話と、訳わかんない話それぞれあるけど、短いだけにすぐに気分切り替えられるし。
さすが恩田氏だけあって、すべてすっきり理解できたわけじゃないけど、そんな中でも好きなのは、
「観光旅行」そこは伝説の村で、誰も確かな場所は知らない。誰かに言ってもいけない。そんな村へ観光旅行に出かけた夫婦の、結末。
後悔しても後の祭り的なラストが、ゾクッと後味悪くて、堪らない。

「当籤者」ロト7に当籤すると、お金がもらえるんじゃなくて、命をあげなきゃいけないらしい。まるで「バトルロワイヤル」的なスリルがこれまた堪らない。

「あなたの善良なる教え子より」この教え子は、私も好きなんだけどね〜。世の中には、是非ともいなくなってくれ、いない方が周囲のため、と思う人間もいるしね。恩師へ宛てた手紙は、多分そういう方向にいくだろうなと思ってたけど、この恩師、彼を助けたことを悔やむだろうか。

「SUGOROKU」は、恩田氏の作品に、「ロミオ〜がどうとか」って作品あったけど、なんだかそれを思い出した。あと、映画の「キューブ」閉じ込められた空間から無事脱出できることができるのだろうか。

まったく理解不能だったのは、「スペインの苔」「走り続けよ、ひとすじの煙となるまで」。
なんとなく分かるものの、積極的には理解できなかったのが「蝶遣いと春、そして夏」「蛇と虹」「エンドマークまでご一緒に」「いのちのパレード」「夜想曲」。
結局、大半がイマイチだったってことなんだけど。


posted by じゃじゃまま at 18:28| ☔| Comment(9) | TrackBack(5) | 恩田陸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。じゃじゃままさん。
この作品自体が、他の作品のオマージュという話ですが、その作品を知らないのでイマイチ良さが味わえませんでした。
どうにも、ついていけなくてですね・・
ここの所、恩田さんの作品は理解に苦しむものばかりで・・苦笑
Posted by ゆう at 2008年05月03日 22:51
様々なテイストの短編集でしたね。
幻惑的な物語を楽しみました。
「冷凍みかん」収録本は『朝日のようにさわやかに』ですね。
映画『キューブ』は2作目と完結編(『キューブ・ゼロ』)があります。どれも面白かったです。
Posted by 藍色 at 2008年05月04日 02:40
ゆうさんへ
オマージュといわれても、私もどれも浮かんでこなくて、勘が鈍いのか、知らなすぎるのか・・・。
私も恩田さんの作品、ついていけたり置いてけぼりだったり・・・、そのくせ読むのを止めない自分、いつまで続くかな〜って思ってます。

藍色さんへ
理解できたのはそれなりだったんですけど、楽しめたかどうかは・・・(爆)。
でも上げた「当籤者」や「観光旅行」は結構好きなんですよね、スリルっていうかなんというか。
【キューブ】は2作目は理解できなくて、完結篇ってのは見てないかも〜〜〜。そんなのあったんですね。
Posted by じゃじゃまま at 2008年05月06日 15:44
どれもこれも読み始めるときっちりとその世界に入っていけるのが恩田さんのすごいところだなって思います。
理解できるかどうかは又別の話なんですけどね(苦笑)
「夕飯は七時」の兄弟が作り出すものが好きでした。
Posted by なな at 2008年05月06日 16:17
ななさんへ
恩田さんってきっとすごく変わった物の見方をしてるのかな〜、想像力とかなかなかそんな発想思いつかないな〜って才能を感じますよね。
あの兄弟みたいなことが自分に起こったら、大変です!!いっつもずれた物の考え方してることあるので。(爆)で、いけないいけないって思えば思うほど、もっと考えちゃったりして。(笑)
Posted by じゃじゃまま at 2008年05月06日 18:46
最近、こういった感じの変わった短編にハマりつつある私は、分からないことが逆に快感になったりもしてます。でもぐっと来たのはやはり当籤者とかでしょうか。怖い籤です。
Posted by たまねぎ at 2008年05月07日 00:48
たまねぎさんへ
当籤者、怖いですよね〜。忠告してくれたあの男性も、本当なのか、実際は当籤してて騙されてるんじゃないの?と最後まで疑心暗鬼でした。

Posted by じゃじゃまま at 2008年05月08日 09:44
この世の一般常識で理解できないところが恩田作品、ということに(勝手に)して読んでいます^^;。
設定自体が、凡庸じゃないですものね。
無理やり筋道をつけて理解しようとしない方が愉しめる気もします。
Posted by ふらっと at 2008年05月19日 06:59
ふらっとさんへ
そうそう、昔から勉強でも無理矢理筋道をつけたがって、それで自分の首絞めちゃってるんですよね〜。(爆)
あの兄弟の想像したことが・・・っていう話、なんだか分かるんですよね〜。私も、もしそうだったら、って想像したことがあって。
いけないいけないと思えば思うほど、絶対すごいこと想像してしまいそうで。(笑)
Posted by じゃじゃまま at 2008年05月23日 10:34
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

いのちのパレード 恩田陸
Excerpt: ブックデザインは大路浩実。タイトル翻訳は柿沼瑛子。初出『月刊ジェイ・ノベル』。表題作を含む全15編の短編集。 今なお影響を受け続け...
Weblog: 粋な提案
Tracked: 2008-05-04 02:40

「いのちのパレード」恩田陸
Excerpt: いのちのパレード 恩田 陸 JUGEMテーマ:読書 恩田ワールドの原点、早川書房の「異色作家短篇集」への熱きオマージュ。ホラー、SF、ミステリ、ファンタジー、あらゆるジャンルに越境し、読..
Weblog: ナナメモ
Tracked: 2008-05-06 16:17

いのちのパレード  恩田陸
Excerpt: 異色作家短篇集のような本を書きたいという思いから生まれたという、恩田さんの新作短篇集です。 これまで読んだ恩田さんの短篇は、そのイマジネーションの豊富さにワクワクさせられたけど、どこか歯切れの悪い、..
Weblog: 今更なんですがの本の話
Tracked: 2008-05-06 20:01

いのちのパレード*恩田陸
Excerpt: いのちのパレード(2007/12/14)恩田 陸商品詳細を見る (あとがきより)。 恩田ワールドの原点への熱きオマージュ。ホラー、SF、ミステリ、ファンタ...
Weblog: +++ こんな一冊 +++
Tracked: 2008-05-19 07:00

『いのちのパレード』 恩田陸
Excerpt: 『いのちのパレード』 著:恩田陸恩田ワールドの原点への熱きオマージュ。ホラー、SF、ミステリ、ファンタジー…。あらゆるジャンルに越境し、読者を幻惑する。恩田マジックが冴える15篇を収録した、摩訶不思議..
Weblog: *モナミ*
Tracked: 2008-08-11 08:38
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。