2010年09月14日

恋する空港 あぽやん2 新野剛志著。

≪★★★≫

空港内でのあらゆるトラブルを解決し、お客様に気持ちよく旅立っていただく仕事、大航ツーリストの成田空港所で勤務する遠藤。
確か、前作はこう言っちゃなんだけど、あんまり面白くなかった。
あぽやん、そんな仕事がさほど魅力的に描かれておらず、それもそのはず。仕事にまったくやる気のない青年、遠藤が主役で、尻上がり的に面白くなってきたものの、やっぱりあぽやんに魅力薄で。

「恋する空港 あぽやん2」は、結構面白かった。
あのやる気のなかった青年遠藤が、前作で成長し、今度はグアムの現地採用だった枝元を、諸々のトラブルを解決しつつ、使える若者にしていく、結構グイグイいける物語だった。

「テロリストとアイランダー」では、指名手配犯と同姓同名の搭乗人物ハマコウと、成田空港所の隣室の警察官登場となり、いきなりハマコウの事故死で終わる。

「空港ベイビー」では、ハマコウからの預かり物を寄越せという謎の人物バンダが出てきて詰め寄られたり、出産予定日を越えた妊婦のトラブル。

「ランチ戦争」は、女子社員のランチをめぐり、遠藤と女子社員のバトル勃発。それにしても遠藤君、ものすごく成長してる。こんな大人だったっけ?確かに食べ物の恨みは恐ろしいよね。

「台風ゲーム」は、これぞまさしくあぽやん。親会社から押し付けられたツアー客や、パスポート紛失騒ぎ、キャンセルの空席確保、走り回る走り回る。
本当に、こんな仕事もいいんじゃないかな、なんて思った。

「恋する空港」森尾さんから警察官のストーカーを相談された遠藤。空港内では韓国の人気俳優のファン・ミーティングのための乗客が、遅延に苛立ち、事務所には「がみちゃんはいる?」と妙な電話がかかる。異動になった今泉が現れ、妙な電話の解決に役立つ。

「マイ・スイート・ホームあぽ」大航ツーリストの成田空港所閉鎖の危機を、令嬢に見初められた遠藤に止められることができるか。
ハマコウとの一期一会の出会いにより始まった物語。その彼の荷物が時間をかけて戻ってきた。そして、森尾さんと遠藤の関係、枝元青年の成長も、番田が探していた荷物と同様、すべて丸く納まり、この先成田空港所がどうなるかは分からないけど、気持ちのいい終わり方だった。


posted by じゃじゃまま at 21:47| 神奈川 ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | 新野剛志 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月14日

あぽやん 新野剛志著。

≪★★★≫

旅行会社の、成田空港勤務。そこで出国する旅行客のサポートを行い、快く送り出すサービスを行う。
いまいち、ああ、あれね、って浮かばなかったんだけど。海外旅行なんてここ数年してないし、昔のことを思い出しても、遠藤たちが勤める部署のところ、私思い切り記憶スルーしてるね。

タイトルのあぽやんと、その業務がうまくイメージ繋がらなかったけど、そうなんだ〜、あぽやんっていうんだ。

こういう小説って、知らなかった業種を理解して、憧れたりするもんなんだけど、なんだかさっぱり羨ましいとも、やってみたいとも思わなかったんだよね〜、最初の1章。
それは主人公の遠藤も同じで、やる気ないんだよね。空港勤務はどうやら閑職で評価されないらしいし。
でも、章が進むごとに、トラブルを解決しながらだんだんあぽやんとして成長していく遠藤、職場のみんなと打ち解けて行くにつれ、お?こういう仕事も楽しそうじゃんって思うようになった。

そうそう、私は飛行機嫌いだったのだ。だから、機上の仕事なんかよりも、地上で業務を行う方が好き。
私としては、遠藤は森尾さんとどうにかなると期待してたんだけどな。
posted by じゃじゃまま at 11:45| 🌁| Comment(6) | TrackBack(4) | 新野剛志 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月21日

愛ならどうだ! 新野剛志著。

表紙の絵どうにかなりませんかね。コミック的でいいんだけど、これって井堀だよね〜。こんな顔なんだ、イメージだけど・・・なんかやだ。
悲しき悪徳警官、山岡。身勝手な家族のために・・・そんな家族のために犠牲になることないって。
うっかり女を殴って傷害罪で実刑をくらった生業は泥棒の井堀。

井堀が山岡の悪徳警官である証拠の通帳を盗んだことから、話は始まる。
通帳を取り戻すため、井堀が刑を終えるまでジリジリ待つ山岡。なんとしても通帳を取り戻さなくては、俺は終わる!そう信じて。
留守中井堀の部屋を預かっていた杉森が消え、知らない風俗嬢が住んでいた。いつしかユリに惚れる井堀。消えた杉森の代りに、そしてユリのためにもう一度大きな強奪に加わる井堀。
ユリを付け狙うストーカーの影。
カジノのお金を盗むなんて、垣根氏の「ヒートアイランド」みたい。
それが一番、最後警察に追われないでも済むオチだもんね。愛すべき犯罪者に肩入れしてると、自然そうなるか。

物語の中で一番怖かったのは、ノボルの存在。ミイラ男を殺して、レイラ姫を追う。その正体が分かった時結構戦慄だったけど、ノボルがレイラ姫にどんどん迫るのも怖かったっす〜〜〜〜。
それだけでも十分話成り立つよ!

終盤、どんどん話はスピードを上げて進み、なかなかいい味出してたので、何回も読み返しては満足してしまった。山岡も井堀も、ノボルの結末もね。
posted by じゃじゃまま at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 新野剛志 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月24日

FLY 新野剛志著。

≪★★★≫

・・なんだかな〜、後味悪いっていうか。納得いかないことだらけ。そもそも指名手配犯を警察に通報したら、指名手配犯に逆恨みされて、大好きな彼女を目の前で殺されちゃった。これも指名手配犯に手を貸した少女がいたわけだけど、なぜ手を組んだ〜!!と怒り心頭。でも少女にも実は交換条件があったわけだから仕方ないか。

で、殺されちゃった佳奈ちゃん、実は自分の命と引き換えに広幸を助けるためだったのね。でも助けたいなら、自分の命と引き換えにする前に、指名手配犯警察に突き出しちゃえばいいんだよね。
でもここでもまた理由があって、佳奈には死にたくなるような出来事と、そしてその復讐のために自分の命と共に道連れにしたい男がいたわけだ。
相田、嫌な奴だった。出てきた時から嫌な奴。広幸は、この男のせいで人生を狂わされ、好きな彼女を奪われるわけ。 
途中、指名手配犯がいたり、その男と手を組んだ少女千恵理がいたり、指名手配犯の生き別れた娘がいたりで、広幸はひたすら影になり、そしてこれらの登場人物にムカムカ、ハラハラしたりするんだけど、読み終わってよ〜〜〜く考えると、それらの登場人物よりも相田、こいつ一人のせいで物語は不幸になってるんだよね。

どうにかしてくれ、相田!最後でどうにかなってくれたけど、相田を殺した千恵理を逃がす広幸、よく分かりませんね。だって稔に見られてるわけだし、逃げても仕方ないわけ。だったらつかまって罪を償った方が先が明るいんだけど、逃げてももう表には出てこれないし、なんで逃がすのか分からない。
でもこれもよ〜〜〜く考えると、実は広幸の復讐なのかな。佳奈を失った理由の中には、千恵理の裏切りも含まれてたわけだし。そうか、復讐なのかな。

posted by じゃじゃまま at 20:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 新野剛志 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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